「農業法人の関係者が、団体交渉の会場へと入っていきます」(東木場緋香記者)
北海道京極町の農場でミャンマー人労働者が虐待を受けていたとされる問題で、新たな動きが。
労働者側と農場側の双方が出席して、団体交渉が行われた。
「わからんか、この野郎。ちょっと来い、来いって。だから、教えてやるから」(農場関係者)

京極町の農場で撮影された映像だ。
農場の関係者に暴言を浴びせられ、胸元をつかまれるミャンマー人労働者。
この農場で働いていたミャンマー国籍の男女6人が、農業法人の実質的な経営者の町議と、その息子から暴行やセクハラを受けたと訴えている。
労働者側は団体交渉で暴行への謝罪や未払いの賃金の支払いなどを求めたが、当事者の町議らは出席しなかった。

交渉終了後、農場側の出席者は。
「この動画に映っているのは町議ですか? 答えないんですか?」(記者)
記者からの問いかけに応じることはなかった。
労働者側の出席者は。
「農場側は強く注意する時に、体の一部を指でついたことはあるが暴力はふるっていないと。反省している態度には見えない」(札幌地域労働組合 鈴木 一 顧問)
交渉で農場側は、町議による暴行やセクハラの事実を認めなかった。
しかし、未払いの賃金6人分あわせて約100万円については支払う意思を示したということだ。

さらに――。
「お前、どうしたらこういう使い方するのよ? 弁償せぇ、壊したんだから。給料から引くからな」(農場関係者)
農場で録音された音声には、仕事上のミスに対して賃金から天引きするという恫喝まがいの発言が。
6月には男性労働者2人が仕事で使う車にガソリンをこぼしたとして、1人7万5000円を徴収された。
労働者側はこの返金も求めていた。
「これについては全額返金に応じると。議論に入る前に『これは返します』と言いました」(鈴木顧問)
交渉ではミャンマー人労働者が「親元を離れて来日したということをわかってほしい」と、涙ながらに訴える場面もあったという。
次回の交渉は9月18日に開かれ、労働者側は当事者の町議らの出席を強く求めている。
