北海道内で手足口病が大流行しています。
札幌市では4週連続で警報レベルを超えており、感染症の専門家は手洗いの徹底やおむつ交換時の対策が重要だと呼びかけています。
手足口病は、手や足、口に発疹ができる感染症で、発熱やのどの痛み、食欲不振といった症状が出ます。
その名の通り、「手→足→口」の順に発疹が現れるのが特徴的です。
5歳以下の乳幼児の感染が多く、中でも1歳以下の乳児が特にかかりやすい傾向があります。
汗疹や水ぼうそうと見分けがつきにくいケースもありますが、手足口病では手のひらや足の裏にも発疹が現れます。
札幌市の定点あたりの報告数は、8月に入り急増。先週は11.52人、8月20日発表の最新データでも7.67人と、警報レベルの5人を4週連続で上回っています。
2025年は警報レベルを超えることがなかったのに対し、今年は2024年に迫る勢いです。
直近の数値がやや下がっているのは、お盆休みで医療機関の受診や報告が遅れている可能性があり、ピークアウトかどうかは今後の推移を見極める必要があります。
感染が急増している手足口病。有効な治療法はあるのでしょうか。
感染症対策に詳しい塚本容子先生は「手足口病は約5種類のウイルスが原因となるため、ワクチンの開発が難しく、有効な治療法もない」と説明。
対症療法として経口補水液で脱水を防ぐことが中心になるといいます。
では、日常生活では何に気を付けたらよいのでしょうか。
予防と対策のポイントは次の3つです。
1つ目は石けんを使った手洗いの徹底。2つ目はタオルや食器、おもちゃの共用を避けること。そして3つ目は便やおむつの密閉廃棄です。
塚本先生によると、一番大事なのは「おむつ交換時の感染対策」だといいます。
「症状が治まっても、便から数週間にわたりウイルスが排出される。おむつはビニール袋に入れて密閉してから廃棄してほしい」と注意を呼びかけます。
手足口病は例年、夏から秋にかけて流行のピークを迎えます。
来週から学校が始まることもあり、保護者は引き続き家庭内での感染対策を心がけることが大切です。
