「以前、注文したことがありますよね」などとうその電話をかけ、実際よりも高い値段で海産物を買わせる「カニカニ詐欺」。被害に遭った男性がその手口を語ってくれました。
「北海道でいま物産展をやっています。食べきれないほど入れて送りますよ」
言葉巧みに海産物を売りつけようとする電話。いわゆる「カニカニ詐欺」です。
札幌では7月から8月にかけて内山北斗容疑者(31)ら男7人が逮捕・送検されました。
「北の都」や「北勝水産」と名乗り、「前回注文を受けた時に今回の注文の分も受けている」などとうその電話をかけた、詐欺などの疑いが持たれています。
購入したのは全国で約42000人、だまし取った金は9億円を超えるとみられています。
「これらの海産物、実は詐欺の押収品なんです」(吉村直人記者)
内山容疑者らが販売していたのは、ズワイガニ、タラの西京漬け、イカ、サケ、ホッケ、松前漬けにホタテの貝柱。
これらを組み合わせて、1セット10万円で売りつけていました。
札幌市内の鮮魚店に鑑定してもらうと…
「10万円って相当高いですよね。うちだったら1万円いかない。(冷凍)焼けしたカニはそもそも扱わない」(吉本水産 月寒店 嶋村謙一店長)
札幌市民にも聞いてみました。
「え!10万円?」
「10万円で?詐欺ですね。(到着まで)ワクワクしてこれだったら最悪だね」
「3000円とかだったら買うかな」
「4500円くらいに見える」
「7000円くらい」(いずれも札幌市民)
北海道警はこのセットだと1万円程度ではないかとみています。
「当初が3万円かな。『3万円で届けるけどどうだい』って」(愛知県の70代男性)
1月、愛知県に住むこの男性に「北海道で今、物産展をやっています」と電話がかかってきました。
男性が「3万円ならいらない」と断ると、相手は価格を下げていき…
「1万5000円にして『絶対損のないように届けます』と。やっぱり北海道の海産は魅力だよ」(愛知県の70代男性)
1万5000円で購入を決めると、1週間ほどたって、サケやエビ、ホッケ、松前漬けなど海産物7点セットが届きました。
「これが1万5000円か。ああ、だまされたんだなと思った。5000円もいかないんじゃないか」(愛知県の70代男性)
海産物を勧める電話がかかってきたら?
「不要である場合にはきっぱりと断っていただきたい」(国民生活センター 石井 雄大さん)
断ったにもかかわらず、代引きで商品が届いた場合は?
「宅配業者に事情を説明して、送り主の名称や所在地をメモするなどして、受け取りを拒否し、代金を支払わないようにしてほしい」(石井さん)
では、商品の購入を決めてしまったら?
「事業者からの電話勧誘で契約をした場合には、クーリングオフができるという点をぜひ覚えていただきたい」(石井さん)
契約書が届いてから8日以内であれば、クーリングオフをすることができます。
詳しくはスタジオでお伝えします。
