8日、名古屋を襲った記録的豪雨で、地下鉄をはじめとする交通機能はマヒし、多くの帰宅困難者が発生しました。
8日午後からの猛烈な雨で、JR・名鉄ともに広い範囲で運転を見合わせ。さらに、名古屋市営地下鉄でも全線で運転見合わせ、市バスも終日運休となるなど、帰宅時間帯に交通機能がマヒしました。
その結果、栄駅周辺に発生したのが、多くの帰宅困難者です。
尾張旭市へ向かう人:
「尾張旭駅まで帰りたいんですけど、瀬戸線も止まっていて、地下鉄も止まっていて、タクシーもつかまらない状態です」
女性はアプリでタクシーの配車を試みますが、画面には300人近くが配車待ちという表示が。
地下街にも、通路に座り込む人たちの姿が多く見られたほか、地下鉄とJRが通る千種駅では、タクシーを待つ長い列ができていました。

伏見のバス停では…。
バスを待つ人(小牧市へ):
「(バスは)満杯で乗れない。本数もきちんと出ていないのでは。2時間半くらい待っている」
名古屋の街のあちこちにあふれた帰宅困難者に、市は一時的に待機が可能な「退避施設」を、栄や金山など中心部の17カ所に開設しました。
そのうちの1つ、東区のレクサス高岳には、取材した午後8時ごろ、15人ほどが身を寄せていました。
さらに、交通の拠点・名古屋駅でも、JPタワー名古屋が退避施設となり、市外や県外に帰れなくなった帰宅困難者らが多くいました。

各務原市から来た人:
「ここに来てからもう3時間は超えていると思います。外と比べたら快適に過ごさせてもらっていると思うんですけど、蒸し暑さは感じます」
碧南市から来た人:
「下の方はエアコンも効いていなくて、こういう場所があるということで来たんですけど、親切にしてもらっています」
午後11時ごろからは、施設の職員らが水などを配布しました。この水は名古屋市から支給され備蓄していたものですが、今回初めて使われたといいます。

初めての退避施設運用から一夜明け、広沢市長は…。
広沢名古屋市長:
「安全と快適性を確保するには何をしたらいいかということで、このような(退避施設開設の)判断に至った。(大雨の場合の)ルールがなかった。大雨でもこうやって帰宅困難者は発生するので、いかなる時でも帰宅困難者が発生したら、備蓄物資の配布などはするべきだと」

もともと、地震による帰宅困難者対策として想定されていた退避施設ですが、今回の大雨を受け、市の判断で開設に踏み切ったことを明かしました。一方で、見えてきた課題もあります。
広沢名古屋市長:
「昨日の一番大きな課題は、帰宅困難者が大量に発生したことかなと。快適に過ごしていただけるような仕組みをもう少し取れないか、そういうのは課題」
年々激しさと頻度を増す豪雨災害、都市部の帰宅困難者対策の精度向上が求められます。

