長野県上田市のスポーツ用品店についてです。上田市のスポーツ用品店「上田スター商会」が長野市内に初めて新店舗をオープンしました。2026年6月に事業停止した「長野スター商会」の業務の一部を引継いだ形です。地域に信頼される街のスポーツ店を目指した新天地での挑戦です。
■「アスリートが輝いて」新店の思い
客:
「ハーフパンツとTシャツがあればいいな」
8月21日、長野市中御所にオープンしたスポーツ用品店「アスリートスター」。
店名には「アスリート一人一人が輝いてほしい」という思いが込められています。
出店したのは上田市に本部をおく「上田スター商会」。
2026年6月に事業停止した「長野スター商会」の業務の一部を引き継ぎ、運動着や上履きなど、市内の中学や高校の学校指定用品などを取り扱っています。
中学生の運動着を購入した客:
「(娘の運動着を)ワンセットしか買っていなくて、もう1セットと思ったらちょうど(長野スター商会が)なくなってしまったので、どうしようかなと。(新学期に)ちょうど間に合いました。よかったです」
■事業停止の”街のスポーツ店”を継ぐ
「長野スター商会」は野球用品に力を入れていた他、北信地域の学校指定用品などを扱う、地域の子供たちを支える街のスポーツ店でした。
しかし少子化や学校の統廃合、大手量販店の進出などに加え、部活動の地域展開の影響もあり、売り上げが減少。
経営が苦しくなり、6月に事業停止しました。
上田スター商会・西沢貴弘社長:
「これ(業務の引き継ぎ)を機会に、いろいろな方とお話をさせてもらったけど、(長野スター商会は)すごく愛されているなと。地域に愛されているなというのが一番の印象だった。これは引き継がないとお客さんに迷惑がかかるなというのが一番」
■採算度外視の「衝動的な」決断
「上田スター商会」は、1948年に設立し、2017年に新体制に移行。長野スター商会と創業者が兄弟同士という縁はあるものの、まったく「別の企業」です。
上田と佐久に店を構え、野球を中心としたスポーツ用品を扱い、地元の中学や高校などの「学校指定用品」も取り扱っています。
長野市内への出店経験はありませんでしたが、西沢社長は長野スター商会の事業停止を聞き、「地域のスポーツ用品店を残さなければ」と、なかば衝動的に出店を決断したといいます。
上田スター商会・西沢貴弘社長:
「倒産を聞いて正直びっくりして衝動的に反応したというか、次の日には動いてしまったので採算ベースとかは正直その時には考えていなかった。子供のアスリートの競技人数を減らしたくないという思いがあって、そこに携わっていきたい、お手伝いがしたい」
■「助かった」地域の利用客の声
店員:
「緑の何センチでしょう?」
中学の上履きを探しに来た親子:
「21.5」
アスリートスターのオープンは8月21日。店頭では現在、2つの中学の学校指定用品を販売。北信の高校約15校の注文販売も行っています。
中学の上履きを探しに来た親子:
「いつもあっち(長野スター商会)で買っていました。不便で困りますよね。学校指定(用品)がなかなか売っていなくて助かりました、ここができて」
■新規契約の獲得目指し「正直大変」
街のスポーツ店にとって学校指定を受けることは重要な要素ですが、契約が「新規扱い」になる学校もあり、精力的に動いて契約獲得を目指しています。
上田スター商会・西沢貴弘社長:
「正直大変ですけど、本当に学校、企業、チーム、地域に愛されていた『長野スター商会』があったので、そこを引き継がないといけないという思いだけで、長野店(アスリートスター)のオープンに至っているので、それに尽きます。まだ初手なので、これからいろいろなスポーツ用品を在庫できたらいいなと」
■当時のベテラン従業員も雇用
また学校やチームに出向き注文を得る「外商」も大事な売り上げ要素です。
しかし長野市内での経験値がないことから、長野スター商会の顧客獲得も考え、当時の従業員を複数雇用。
その一人が40年勤めたベテラン従業員の足立真也さんです。
上田スター商会・足立真也さん:
「お客さんに、一番は迷惑がかからないように、うまく滞りなく商品がいきわたるように、という思いが強いですね」
上田スター商会・西沢貴弘社長:
「お話をさせてもらったら、まだ、気持ちがすごく前向きにあったので、うちも雇用するって大変なんですけど、気持ちをくんで一緒にやろうと」
足立さんには、当時からの営業先の学校を引き続き担当してもらっています。
上田スター商会・足立真也さん:
「お客さんから(商品を)間に合わせてもらってありがとうとか、担当した学校が試合に勝ったとか、そういうのはうれしい面はあります」
■地域の人から頼られる店に
上田スター商会にとっては長野市初出店の新たな挑戦です。
上田や佐久での経験をいかしながら、地域の人たちから頼られる「街のスポーツ店」を目指します。
上田スター商会・西沢貴弘社長:
「1年、2年じゃなかなか信頼、信用はつかみとれないので、日々頑張って信頼をつかみとるだけ。子供たち一人一人が輝いて、今後も継続してスポーツをやってもらえるように手助けして、お手伝いして。一番は困ったら、『アスリートスター』に聞きにいこうっていうような存在になれるように」
