沖縄付近にある台風24号。その進路は迷走するように反時計方向に回り、週が明けてもほぼ場所が変わらない見通しです。

台風の接近に伴い強まる風と雨。鹿児島・喜界町では4日朝、レベル4土砂災害警戒情報が発令されました。
鹿児島県、宮崎県、大分県、高知県では、4日夜遅くにかけて線状降水帯が発生する恐れがあります。
5日の朝までの24時間降水量は多いところで、四国で300ミリ、九州で200ミリとなっています。

今回の大雨は週明けまで続くとみられ、特に宮崎県では6日(日)までの72時間雨量が1000ミリを超える予想。3日間で9月ひと月分の倍以上の雨が降る記録的な大雨に警戒が必要です。

そして台風の影響だけでなく、秋雨前線の影響で大気が不安定となり、連日のように日本各地で“同時豪雨”が発生しています。
今後、本州付近に停滞する秋雨前線に向かって台風からの暖かく湿った空気が流れ込み、週明けにかけ警報級の大雨に警戒が必要です。

今回の台風24号。今後、停滞し続ければ、関東付近に南下する秋雨前線に断続的に湿った空気を供給し続け大雨が長期化する恐れもあります。
この雨は、一体いつまで続くのか?
『ノンストップ!』では、防災士の資格も持つ、天達武史気象予報士が詳しく解説します。
警報級の大雨 深夜から明け方にかけて多いのはなぜ?
堀池亮介アナウンサー:
最近、警戒レベル5相当の避難情報や気象警報というのが夜中から朝にかけて出されるということが多くなっています。

8月27日午前6時20分には石川県・富山県でレベル5大雨特別警報が出されました。
8月30日午前4時30分には福井県でレベル5の大雨特別警報が出されました。
さらには9月3日の午前2時前には青森市、午前6時ごろには五所川原市でレベル5緊急安全確保が発令されています。
なぜ夜中から明け方にかけて、こうした警報級の大雨になることが多いのでしょうか。

天達武史気象予報士:
「夜は気温が下がるため大雨になりやすい」
ひとつの原因ではあるのですが、雲って大量の水蒸気が冷やされることによってできるんですよね。今、日本列島どうなっているかというと、もう亜熱帯です。熱帯の水蒸気たっぷりの空気が充満している状況。

昼間は気温が上がるので雲ができづらい。夜になるとスーッと気温が下がってきますので、この大量の水蒸気が上空に持ち上げられて全部雲になっちゃう。大きな雲ができて、これが流れていけばいいんですけれども、風がぶつかって停滞した場合は線状降水帯になって大雨になる。
こういうことが今、日本列島の至るところで起きています。

堀池亮介アナウンサー:
今後、警報級の大雨の恐れというのはあるのでしょうか。
天達気象予報士:
あります。特にきょう(4日)は九州と四国それから紀伊半島の南部。
きょうは台風がこの辺り(沖縄付近)にあるんですが、大量の水蒸気が西日本中心に入ってくるので、特に南側の斜面で注意が必要です。
(雨の)強いエリアが動いていくと線状降水帯にならずに大雨が止むんですけど、きょうの午後になっても夜になってもほぼ同じ位置なんですよね。宮崎とか高知とか、紀伊半島の南部の和歌山、三重。ここ共通点があって北側に高い山があるんですよ。この九州山地とか四国山地の南側で特に大量の水蒸気がぶつかって大雨になるパターン。
きょうの午後9時ぐらいまで線状降水帯が発生する可能性がある。特に注意が必要です。
関東はそれほどきょうは大雨にはならないと思うんですが、念のため夜は雨の降り方、お気をつけいただきたいと思います。

もう1回注意が必要なのが、あした(5日)一旦少し収まりまして、日曜日(6日)なんですね。日曜日は特に東日本から近畿にかけて、日曜日の正午で関東も激しい雨になっている可能性があります。
日曜日もあまり位置が変わらないんですよね。まだ2日後なので予測は難しいんですが、一つ言えるのはやはり山が控えている三重県ですとか、関東の南部の山沿い。箱根、秩父、山梨、静岡。ここはかなりまとまった雨量になります。
東日本の大雨、鬼怒川が決壊した時もそうだったんですけど、上流で大雨が降ってあまり降ってない下流の茨城県とかで決壊してるんですよ。山沿いの天気も少し日曜日は気にしていただきたいなと思います。川が増水してくる可能性がありますね。
迷走台風24号はどこへ?最新進路図
天達気象予報士:
台風って普通はここ(沖縄付近)まで来ると偏西風だったりとか地球の自転の関係で北に動くんですよね。だけど今回は上から高気圧にブロックされているので、戻っちゃう。Uターンしていくような形で南に行ったのが来週また北へ戻ってくる。
台風がもう道をなくしたような感じで…、いろんなところから風にブロックされちゃってる状況なので、迷走していると。来週もほぼ同じ位置にいます。そうすると秋雨前線が停滞してますから、ここに向かってどんどん水蒸気が流れ込んでくるので、来週の前半も熱帯低気圧に変わっても大雨の危険がまだ続くと。長期戦になりそうですね。

MC設楽統:
天達さんに教えていただきましたけど、海上にいる台風ってどんどん勢力が強くなってくるんですよね。
天達気象予報士:
そうですね。「台風のエネルギー源ってあたたかい海水から立ち上がる水蒸気」なので、水温が27℃以上あると発達しちゃうんですよ。もう日本の周りまで今27℃以上あるので、割と近づいてきてもこの勢力を維持したまま来る可能性がある。

設楽:
だから吸い上げたのを秋雨前線の方にポンプみたいに送るからそっち側で雨が…。
天達気象予報士:
台風よりも離れたところでおそらく大雨になります。台風自体はそれほど強くないので。
むしろ台風がこの秋雨前線を手助けするような形になるので、しとしと降るはずの秋雨前線が凶暴化して大雨になるというのは、今年ずっと台風と熱帯低気圧がたくさんできているのでこれが原因なんですよね。

堀池アナ:
さらに、今週末は雨だけではなくて、気温も注意が必要だということです。
天達気象予報士:
秋の涼しい空気と真夏の暑い空気の狭間に日本列島が入っていて、この間が季節を分ける秋雨前線なんです。
この涼しい空気はきょうからあすにかけてずっと南へ下がってきます。なので今まで蒸し暑かったんですけれども、きょうの夜なんかは半袖だと寒いと思います。
週末の天気は?
天達気象予報士:
あす(5日)は、皆さんお出かけを計画されている方も多いと思います。

北海道の札幌とか仙台あたりは本当にカラッとして気持ちいい、もう秋が少しやってきているカラッとした暑さになるんですけど、その他の地方はやはり曇りがちで東京・名古屋・大阪、ここはあしたに関してはそこまで大雨になることはないと思います。
ただやっぱりチラチラ雨が見えているので傘はお持ちになってください。
大雨は宮崎がちょっと心配なんですね。宮崎はあしたもずっと雨が続きますので、土砂災害の危険がだんだん高まってくると思いますので危険な場所からはなるべく離れてお過ごしください。

あさって日曜日は東日本も警戒になってきます。東京も日曜日は雨マークがずらっと並びまして、このタイミングはどこかで雷雨になったり、今、線状降水帯の予報は出てないんですけれども、雨雲が停滞すると大雨のリスクが高まる。これも念のため気をつけて、お出かけを計画されている方は最新情報をご確認いただきたいと思います。
(「ノンストップ!」9月4日放送)

