台風24号が奄美地方を直撃し、そのまま北上したあと南下、さらに東へ向かって「ぐるっと回る」という異例の複雑な動きを見せている。来週8日(火)には再び奄美地方へ戻ってくる見通しで、その間に大隅・種子島・屋久島では合計最大500ミリという、月間雨量を大幅に超える雨が予想されている。線状降水帯の発生も視野に入り、各地で土砂災害への厳重な警戒が必要だ。
"ぐるっと回って"また戻ってくる 異例の台風の動き
今回の台風がとりわけ注意を要するのは、その進路の複雑さにある。現在は奄美地方を直撃中で、北部と南部に最も接近している状態だ。十島村には3日夜遅く最も接近する見通しとなっている。

このあとの動きは異例だ。4日にかけていったん北上したのち、4日午後には南下に転じる。さらに東寄りへと進み、回り込むような軌道を描いたあと、来週8日(火)に奄美地方へ再び戻ってくる見通しとなっている。
同じ地域が繰り返し台風の影響を受けることになるため、油断できない状況が長く続く。
台風の雲がばらけても安心できない 線状降水帯の発生も
レーダーによる雨雲の様子では、台風の中心はすでに確認できている。台風の雲が少しばらけているように見える場面もあるが、「安心はできない」状態だ。このあと雨脚が強まる恐れがある。
今回の台風の雨雲で特徴的なのは、中心から北東側に発達した雨雲が広がっている点だ。このため、種子島・屋久島地方や大隅地方などでは特に雨の量がまとまる恐れがある。

さらに、線状降水帯が発生して土砂災害の危険度が一気に高まる可能性も出てきた。発生が見込まれる時間帯は次のとおりだ。
- 薩摩・大隅・種子島・屋久島:このあとから4日夜遅くにかけて
- 奄美地方:4日明け方から4日夜遅くにかけて
大隅・種子島・屋久島は合計最大500ミリ 1か月分の雨を超える
予想される雨量は各地でまとまった量となるが、特に大隅・種子島・屋久島への影響は深刻だ。4日夕方にかけて最大200ミリ、さらに5日夕方にかけて200ミリ、そのあとも100ミリが加わり、合計で最大500ミリが予想されている。これは1か月に降る雨の量を優に超える数字だ。
このあとは雨脚が一気に強まる恐れがあり、土砂災害への厳重な警戒が求められる。

避難情報の発表や交通への影響も フェリー・航空便に欠航
台風の接近と大雨に備えて、県内の一部自治体ではすでに高齢者等避難の情報が発表されている。対象となっているのは、志布志市、肝付町、瀬戸内町、徳之島町、天城町だ。

交通面にも大きな影響が出ている。4日の海の便ではフェリーあけぼの、クイーンコーラルクロス、フェリーきかい、フェリー屋久島2の全便が欠航を決めており、種子屋久高速船とフェリーはいびすかすも一部便が欠航となっている。空の便では鹿児島空港と離島を結ぶ便を中心に、合わせて31便が4日の欠航を決めている。

移動の予定がある人は最新の運行情報を必ず確認し、無理な外出は避けてほしい。台風が異例の動きをしているだけに、状況の変化を継続的に見守ることが重要だ。
全般台風情報:台風24号(クロヴァン)進路予報 気象庁発表(9月3日15時50分)【3日15時の実況】種別:台風大きさ:ー強さ:ー存在地域:沖永良部島の南南東約50km中心位置:北緯27度00分(27.0度) 東経129度00分(129.0度)進行方向、速さ:西北西30km/h(15kt)中心気圧:990hPa中心付近の最大風速:20m/s(40kt)最大瞬間風速:30m/s(60kt)15m/s以上の強風域:全域330km(180NM)
【4日15時の予報】種別:台風強さ:ー存在地域:奄美市の西北西約240km予報円の中心:北緯29度05分(29.1度)東経127度10分(127.2度)進行方向、速さ:北北西ゆっくり中心気圧:992hPa中心付近の最大風速:18m/s(35kt)最大瞬間風速:25m/s(50kt)予報円の半径:95km(50NM)
【5日15時の予報】種別:台風強さ:ー存在地域:久米島の北約80km予報円の中心:北緯27度00分(27.0度) 東経126度50分(126.8度)進行方向、速さ:南ゆっくり中心気圧:992hPa中心付近の最大風速:18m/s(35kt)最大瞬間風速:25m/s(50kt)予報円の半径:185km(100NM)

