子育て中の母親たちの睡眠不足が深刻となっています。そんな中、愛知県東海市の公民館では、母親に昼寝をしてもらうという取り組みが行われています。
■睡眠不足のママに“自分の時間”を
愛知県東海市の加家公民館。午前9時半ごろ、母親たちが小さな子供を預けて向かった先は、布団が敷かれた部屋です。

子育てで睡眠不足の母親に昼寝をしてもらおうと、公民館が企画した取り組み。その名も「ママのひとやすみサロン」です。
3年前から月1回のペースで無料で開かれ、これまでに200組以上の親子が参加しています。
加家公民館主事 安藤裕子さん:
「子育てで疲れているお母さんが多いとか、若いママさんが多いということで、地域として助けられたらいいなと思っていた」

保健師や社会福祉協議会などが集まる地域の集会で、現代の母親たちの睡眠不足がテーマに上がり、このサロンができました。
加家公民館主事 安藤裕子さん:
「私も経験があるんですけど、ぐっすり寝ることができなかった。それによって家族に当たっちゃうというか、子供に対しても当たっちゃうし。ずっと一緒というのがお母さんの中にあると思うので、ちょっと離れて自分の時間を作ったりすることがとても大事だなと感じていた」
こちらでは昼寝だけでなく、趣味の時間にあててもOK。気になっていたドラマの続きを見てリフレッシュする母親もいました。

定員は8組で、首が座った赤ちゃんから保育園などに通っていない未就学児まで、2時間ほど預けることができます。
子供は、育児経験のある公民館の職員や、地域のボランティアなどが面倒を見てくれます。
■ママ同士の交流も…「情報を共有できる」
約2時間後の正午前。母親のための時間はここで終わりではありません。ひとり時間の後は、15分ほどのティータイム。コーヒーやお菓子を楽しみながら交流を深めます。

ドラマを見ていた母親は、今回で3回目の参加。9カ月の女の子と2歳の男の子を育てています。
息子2歳・娘9カ月の30代母親:
「まさかわが子にイライラしたりすると思っていなかったので、自分でも結構落ち込んだりすることが多くて。こういう時間があると、離れられるから冷静になれるというか。今月もこれがあるからもうちょっと頑張ろう、みたいな気持ちになれている」
また、「よく寝られた」と話すこちらの母親は、午後9時から深夜0時まで、飲食店の閉店作業のアルバイトをしています。
娘4歳・息子3歳の30代母親:
「1時間半は寝ていると思います。本気で寝る準備をしてきています。睡眠が1番大事かなと思うので、寝られるというのと、ここで知り合ったママたちと友達になったりとか、自分が知らない地域の情報を共有できる」
母親にひとり時間をつくる同様の取り組みは、番組で調べただけでも、東海市を中心に全国で10カ所あり、求められている取り組みだと分かります。

加家公民館主事 安藤裕子さん:
「今後はもっと協力者というか、同じように公民館とか提供できる場所を広げてもらって、『お母さん休んでいいんだよ』ということを前提に話が進んで、休む機会が増やせるともっといいかなと思っています」

