バーナーで皮目をあぶり、パリッとした焦げ目をつけて出来上がり。
香ばしく焼き上げられたのは、秋の味覚の代表格、サンマです。
旬の魚料理が人気の東京・葛飾区の和食店に、秋の訪れを告げる北海道産のサンマが入ってきました。
食事処 高雅・津田幸雄代表:
今年のサンマです、新サンマです。去年に続き、今年のサンマもすごくいいです。目の色もはっきり、すごく鮮度がいいです。
2026年のサンマも「質がいい」と太鼓判。
一方で、食欲の秋を前に不安の種も…。
食事処 高雅・津田幸雄代表:
ちょっと取りづらいとか…。いつ入るかわからなくなる。不安定なので、あるときとないときあるので心配。
2025年は、近年にない豊漁に沸いたサンマ。
都内の飲食店では塩焼きが1匹100円の破格で提供されるなど話題を集めましたが、2026年は状況が一変。
8月に水揚げが始まると、その量は大幅に減少。
宮城県の気仙沼市魚市場では、1kg当たりの平均価格が1261円と、2025年の3倍を超える高値で取引されました。
第35豊進丸・三浦悟漁労長:
取れることを期待して頑張るしかない。
各地で不漁が続く中で、価格も高騰。
静岡市の鮮魚店では、北海道産のサンマが1匹1000円で売られていました。
鮮魚 日の出・川瀬真吾代表:
値段が下がる気配は今のところない。今まで自分が魚に関わってから、(22年間)一度もない。今年は異常。
食欲の秋に欠かせない海の味覚の異変は、サンマだけではありません。
1日、サケの初水揚げが行われた北海道・浦河町の漁港では、水揚げ量が2025年の3分の1ほどに。
「全くいなかった。200kgくらい。去年の3分の1でした。(魚の大きさは)ちょっとこまい。小さいですよね」といった声が聞かれました。
葛飾区の和食店でも、サケや秋サバといった秋の味覚の仕入れ値が軒並み高騰していました。
食事処 高雅・津田幸雄代表:
サバは1.5倍か2倍近くあがっている。もうかなり高級品になってしまった。
一方、旬を迎えた秋の味覚を巡っては、明暗が分かれる事態が起きていました。
取材班が訪ねたのは、山梨・甲州市のブドウ園。
かごいっぱいに詰めてブドウ狩りを楽しむ人たちで大にぎわいです。
中でも皆さんのお目当てなのが、大きな実がぎっしりと詰まったシャインマスカットです。
2026年はシャインマスカットの当たり年。
例年以上に大粒でジューシーな実が味わえる豊作だといいます。
みはらしの千香園・坂田武史代表:
(収穫量は)3割増しぐらいになっている。梅雨の時期にしっかりと雨が降ってくれたので、非常に立派なシャインマスカットになっている。(値段は)うちは、ほぼ据え置きの状態。ちょっだけ値段を上げさせてもらったが、その中でも、普段よりもクオリティーは高いものを普段と同じような値段で手に入るかと思う。
物価高の影響で、生産にかかるコスト自体は4割ほど上昇。
しかし、例年以上の豊作を受け、値上げは最小限に抑えられたといいます。
秋のフルーツを巡っては、梨も豊作に沸いていました。
「刈屋梨」ブランドで知られる山形・酒田市の梨農家では、主力品種の「幸水」が収穫の最盛期を迎えていました。
刈屋梨農家・小松賢さん:
花が早く咲いた。私は50年くらい梨作りをしていて一番早かった。甘くてジューシー!最高の仕上がりになっている。
2026年は春先の開花が早く、梅雨明けから天気に恵まれた影響で、おいしく育ったといいます。
2026年は各地で梨が豊作で、価格も手ごろに。
農林水産省によりますと、幸水の東京都での卸売価格は2025年に比べ、2割ほど安いということです。
また、二十世紀梨は1kg当たり511円と、2025年の半値ほどとなっていて、2026年はおいしく実った梨をお得に味わえそうです。
