1日、日本の南の海上に台風24号が発生しました。
復活台風18号と合わせて、列島付近にはダブル台風が存在しています。
本格的な台風シーズンの9月。
過去には、9月の台風が大きな被害をもたらしたことがありました。
2026年は震災や豪雨など災害が相次ぐ中、どんなところに気を付ければいいのでしょうか。
7年前の9月上旬、千葉市周辺に上陸した台風15号の様子。
記録的な暴風を伴い、各地に大きな被害をもたらしました。
千葉・館山市にあるガソリンスタンドでは屋根が崩落し、給油機を押しつぶしていました。
また、千葉・市原市ではゴルフ練習場のネットが住宅に向かって大きく倒れました。
強風で倒れた支柱は根元から曲がり、住宅の屋根を突き破りました。
さらに、千葉・君津市で東京電力の鉄塔2基が倒壊した他、電柱2000本ほどが倒れ、大規模な停電が発生。
この時の被害がきっかけで、その後、鉄塔や電柱の設計基準が見直されました。
さらに、民家の屋根瓦が飛ばされる被害が相次いだことから、新築住宅を建てる際、瓦を固定することも義務化されました。
千葉市では最大瞬間風速57.5メートルを観測し、観測史上1位を更新しました。
今日から9月。
依然、周辺の海面水温が高く、台風が十分に発達した状態で日本に接近することが少なくありません。
8年前に大阪で撮影された映像では、車が風にあおられ、横に転がっています。
当時、近畿地方を中心に各地で記録的な暴風を観測した台風21号。
大阪市内を猛烈な風が襲いました。
この台風によって大きな被害を受けたのが、最大瞬間風速58.1メートルを記録した関西国際空港です。
大阪湾に停泊していたタンカーが風で流され、空港と陸地を結ぶ連絡橋に真横から衝突。
橋の一部が大きく壊れ、通行不能になりました。
さらに、大規模な高潮や高波によって滑走路や駐機場などが冠水。
ターミナル内では一時、停電も発生し、乗客約3000人が一時孤立状態になるなど、混乱が起きました。
これから本格的な台風シーズンを迎えますが、8月に記録的な豪雨に見舞われた千葉市では、復旧作業が難航しています。
豪雨から2週間以上が経った千葉市緑区では、作業員が土砂崩れの復旧作業を行っていました。
豪雨の当初は、崩れている土砂の下にある道路いっぱいまで砂や土があふれていたということです。
住宅の基礎部分からつながるようにかけられていた巨大なブルーシート。
斜面を雨から守ることで、再び崩れることを防ぐためのものだといいます。
作業員:
(Q. 土砂はどれくらいの量あふれた?)おそらくダンプとかで100台近く出たんじゃないかなと思います。
これらの作業は応急処置だといい、いまだ本格的な復旧作業には至っていません。
土砂崩れがあった現場のすぐ上の住宅に住む人は、不安を募らせていました。
被災した住人:
(豪雨の後)地震もあって、土台部分も全部コンクリートが落ちましたので、少し傾いています、道路の方に。
土砂崩れがあったあと、外の様子を撮影した写真を見せてもらいました。
被災した住人:
8月15日に撮った写真です。ここに木があったのが下まで落ちてます。これはお風呂なんですけど、コンクリートと土台の上に置いていたエコキュート(給湯器)も落ちました。
幸い、住人にけがはありませんでしたが、現在も断水の状態が続いているといいます。
被災した住人:
(Q. この状況を見て感じたことは?)まず、家が大丈夫かなと。こちらは危険だから、向こうの(離れた)平屋の隣で生活しています。
さらに1kmほど離れた場所では、道路が少し、土や砂で茶色く汚れているのが分かります。
処理が間に合わない災害ごみが至る所に残っていました。
被災した住人:
皆さん(近所も)まだいっぱいあるんですよ。畳とかたくさん残っちゃってるんで。
この住人の家は胸の高さまで浸水し、止めてあった車2台と家具や電化製品が水没したといいます。
被災した住人:
(Q. これから台風シーズンですが?)そうですね…怖いですね。一度来ると、また来る可能性もないとは言えない。私ら小さい頃の台風とは規模が全然違いますよね。
2026年はすでに24個の台風が発生。
今後、再び台風が発生した場合、どんなところに注意が必要なのでしょうか。
矢澤剛気象予報士:
9月に特に警戒すべきなのは、コースと暴風の2つです。秋になると強い偏西風が北から下りてきます。台風はこの風に乗って一気に加速するため、まさに日本列島を直撃するコースを取りやすく、首都圏にも大きな被害をもたらす恐れがあります。
そして、もう1つが暴風です。
「台風自身の風」を偏西風がさらに勢いづけるような形になるため、8月の台風以上の恐ろしい暴風が吹き荒れる。家屋が倒壊するレベルの猛烈な風が吹いてもおかしくありません。
8月は異例の台風ラッシュとなりましたが、今後どうなっていくのでしょうか。
矢澤剛気象予報士:
気象庁の1カ月予報を読み解くと、日本の南に巨大な低気圧の渦ができる可能性があります。これは8月に、逆走台風や複数の台風をもたらした台風製造機と同じものです。
これが再び大きく発達した場合、9月でも“異常な台風”が次々と生まれる恐れがある。
これからの台風は雨だけでなく、風にも注意が必要です。
過去の例を見てみても、風による倒壊被害が結構ありました。
“今できる備え”について、防災システム研究所の山村武彦所長に聞きました。
山村所長は強風と停電、2つの対策の重要性を指摘しています。
まず、強風対策として窓ガラスが割れた際の飛散を抑えるための養生テープやガラス飛散防止フィルム、また、ベニヤ板で固定するとガラスの補強になりますが、段ボールで覆うという方法もあるそうです。
次に停電対策として、懐中電灯や予備の電池、ラジオなどが必要とのことです。
また、エアコンが使えなくなったことを想定して、冷感タオルや保冷剤などを準備し、台風が近づいてきた際、保冷バッグで保管しておくことも効果的だということです。
1日は防災の日です。
改めて、日ごろの備えを見直してみてはいかがでしょうか。
