【大阪府・吉村洋文知事】「USJの拡張は歓迎です。大阪の経済にとっても大きなプラスになる」
先週明らかになった「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の“敷地拡張”の方針。
共同通信によると、隣接する日本製鉄の工場跡地およそ6万平方メートルを活用した敷地拡張を検討しているということです。
この計画はUSJが2001年に開業して以来、初めての敷地拡張となり、実現すればパーク全体の面積が1割ほど広がる見通しだそうです。
テーマパークにも詳しい航空・旅行アナリストの鳥海航太朗氏が解説しました。
■開業から25年、初めての“敷地拡張”を検討
拡張が検討されている敷地は、パーク北側の『ドンキーコング・カントリー』に隣接しているということです。
鳥海氏は、過去の投資事例と比較しながら規模の大きさを説明しました。
『スーパー・ニンテンドー・ワールド』(2021年開業)の投資額はおよそ600億円、『ハリー・ポッター』(2014年開業)の投資額はおよそ450億円とされています。
【航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏】「2001年の開業から25年経ちますけど、エリアの拡張は初めてになりますので、そういったところも含めて、おそらくかなりの規模になるでしょう」
■今のUSJを支えているのは「アニメとゲームのキャラクター」
では、新エリアには何が整備されるのでしょうか。
鳥海氏は「新しいアニメやゲームのエリア」が本命との見方を示しました。
USJはもともとハリウッド映画のアトラクションを柱としていましたが、開業から約10年間は入場者数が低迷しました。
その後、『ハリー・ポッター』をテーマにしたエリアや、人気ゲームを再現した『スーパー・ニンテンドー・ワールド』を相次いでオープンさせ、業績はV字回復を果たしました。
近年のトレンドを見ても、2024年から2025年にかけての『鬼滅の刃』とのコラボ、ことしの『ワンピース・プレミア・サマー』の開催など、アニメ・ゲームとの連携が集客の核となっています。
さらにことし1月には、ポケモンの新プロジェクトの実施も発表されています。
【鳥海氏】「もともとはハリウッド映画のいろんなものをやってたんですが、そこでなかなか入場者数が伸びなかった。
今のUSJを支えているのはアニメとゲームのキャラクター。おそらくかなりの確率で新しいアニメのキャラクターやゲームのキャラクターのテーマパークが本命ではないかな」
■対抗馬は「ホテルや体験型コンテンツ」
一方で鳥海氏は、既存エリアの拡張やホテルの新設、プールなどの体験型コンテンツの導入という可能性も対抗案として挙げました。
「今までにない新しいことをやるということも考えられる」と述べ、選択肢の広がりを示しました。
鳥海氏は、今の柱になっているのは「アニメやゲームのキャラクター」ではあるが、開業当時のような「体験型のコンテンツで1つ(アトラクションを)作ってほしいという思いもある」とも語りました。
■「外国人にとって今のUSJは安い」 チケット料金の今後
大規模な投資が行われる見通しである以上、チケット料金への影響は避けられないという見方もあります。
USJの入場料は、開業当時の2001年には一律5500円でしたが、2019年に価格変動制が導入され、現在は8900円から1万1900円に価格が変動し、開業当時の2倍以上の水準となっています。
鳥海氏は値上げの可能性を認めつつ、「外国人にとっては今のUSJは安い」と現状を整理しました。
【鳥海氏】「アメリカでは同種の施設のチケット料金が120ドルから150ドル、日本円でおよそ1万8000円から2万円程度が相場である。大きい勝負には出ますので、それだけお金を払っても満足させてくれるコンテンツをきっと作ってくれることでしょう」
■USJの強みは日本人にも人気があるということ
最後に、今回の“敷地拡張”による大型投資、リスクはあるのでしょうか。
鳥海氏は、万博開催中にUSJが海外からの観光客で賑わっていたが、今は日本人も戻ってきたことを述べた上で、「USJの強みは外国人だけじゃなくても日本人にも人気があること、だからリスクは少ない。かなり勝算があるのでは」と述べました。
新エリアについてUSJは具体的な内容を明らかにしておらず、詳細が引き続き注目されます。
(関西テレビ「newsランナー」2026年8月31日放送)
