エコでかわいい和雑貨が勢ぞろい 大分の染元が手がける直営店「府内 笑心太」で残り布が宝物に
スーパーや専門店のおトクな活用術「トク活」のコーナー。
今回、取材したのは、大分市府内町にある和の雑貨・バッグの専門店「府内 笑心太(えこーた)」です。エコでかわいいものがたくさん並ぶこのお店、実は160年の歴史を持つ染元「太田旗店」がプロデュースするお店です。
伝統的な染物から最新のデジタルプリントまでを手がける染元ならではの、和柄を活かした雑貨やバッグが豊富に揃います。
1866年創業の染元が生んだ、エコな直営店
お店のコンセプトは「布を無駄なく活かし、低価格で笑顔を届けること」。生産工程で出る残り布を積極的に商品化し、エコであることと、手に取りやすい価格を両立しているのが大きな特徴です。
お店の商品作りには、染元としての長い歴史が関わっています。お店のスタッフがその歴史を教えてくれました。
「昔、消防士さんたちが出動するときに着ていた消防はんてんをつくっていました。その刺子生地を使用して、残りの布でブックカバーを作成したことが始まりで、そこから展開して、こういった小物やバッグの作成につながっていきました」
伝統の技と素材を無駄なく活かすという精神が、現在のエコな雑貨づくりの根底にあるのです。
残り布が生んだ、一点物のサコッシュとエコトート
店内に並ぶバッグは、どれも日々の生産工程で出た残り布から生まれたものです。
店の人はーー
「日々、生産工程で出る残り布を使用して作った、サコッシュになります。裏地も付いているので、結構しっかりしています」
残り布を使っているということは、まったく同じものは二つとして存在しないということ。「残り布で作ったとは思えないかわいさ」と取材スタッフも思わず声を上げていました。
店頭のワゴンに並ぶエコトートも同様に残り布から生まれた一点物です。
「違う布同士を裁断して、表と裏がまったく違う布で作成しています」
550円エリアのバッグは、外と中の布の組み合わせが絶妙で「しかも中がオレンジ」と取材スタッフも思わず手に取るほどのおしゃれさ。一点物ばかりが揃うワゴンコーナーは、まさに宝探しの感覚で楽しめます。
880円エリアで販売されているのが「元気トート」。底が広い形で荷物がたっぷり入り、すべての生地に赤色が使われているのがポイントです。
「赤は元気になる色だということで」とスタッフ。中もカラフルな組み合わせで、持つだけで元気が湧いてきそうなトートバッグです。
そしてこの元気トートを主にデザインしているのが、なんと今年83歳の会長。「センス抜群ですね」という取材スタッフの言葉に、スタッフの方も「はい」と誇らしげに頷いていました。
思わず笑顔になる「おにぎりポーチ」も登場
店内でひときわ目を引くのが「おにぎりポーチ」(2,090円)。その名のとおりおにぎりの形をしたユニークなポーチで、スタッフの方は笑いながらこう話します。
「よく、ほんとにおにぎり入れるんですかって聞かれるんですけど、普通に鍵とか、小物入れていただいて全然大丈夫なので。のりと梅でご用意しております」
和柄ならではのユーモアあふれる一品で、プレゼントにも喜ばれそうです。
330円の端切れセットと、なんと無料の端切れも
刺し子の商品を作った残りの生地は、端切れセットとして330円で販売されています。サイズにばらつきはありますが、パッチワークでバッグを作ったり、コースターを手作りしたりと、活用法は広がります。「まとめて買っていただける方もいる」とのことで、ハンドメイド好きにはたまらないアイテムです。
さらに、府内トートなどを裁断したあとに出る小さなサイズの端切れはなんと無料。「持ち帰りは好きなだけ」と言いたいところですが、そこは譲り合いでお願いします、とのことです。
