名古屋を流れる堀川の浄化に向け、木曽川のきれいな水を流す取り組みが7月から始まっています。スタートから1カ月、効果は出ているのでしょうか。

■アジア大会を前に…「キレイな堀川」をアピール

名古屋の中心を流れる堀川。その川沿いで7月7日、セレモニーが行われました。

広沢名古屋市長:
「多くの市民の皆さまが待ち望んでいた、木曽川から堀川への暫定導水を開始いたしました」

 木曽川のキレイな水を、犬山市から導水管を使って浄水場を経由し、北区の猿投橋付近から毎秒400リットル流すことで、水質改善を目指す「木曽川導水」。

ニュースONE
ニュースONE
この記事の画像(6枚)

 アジア大会を9月に控え、名古屋を訪れる多くの人に“キレイな堀川”をアピールしたい、広沢市長肝入りの取り組みです。

広沢名古屋市長:
「名古屋の母なる川・堀川を、さらに魅力的で活気のある姿へと再生できるように、関係機関や市民の皆さまと力を合わせて取り組んでまいりたい」

 20年近くにわたって堀川を調査している服部宏さん(70)。5年ほど前からは、毎朝のように堀川の様子を記録しています。

ニュースONE
ニュースONE

堀川1000人調査隊の服部さん:
「今日は木曽川から水が入っていないので、庄内川の導水だけなんですけど、数日前はすごく濁っていたんですけど、今は非常に透明できれい」

■導水の効果実感も…心配は「水不足」

水源を持たないため、長年の汚れが堆積し、かつては「死せる川」とまで言われた堀川。

ニュースONE
ニュースONE

 名古屋市はこれまで、川底のヘドロの除去や庄内川からの導水、さらには地下水を流す設備など、長年にわたって浄化の取り組みを続けてきました。そして今では…。

堀川1000人調査隊の服部さん:
「橋の向こうでアユが見つかっている。透明度が高いとアユが泳いでいるのを見られる時がある」

ニュースONE
ニュースONE

 3年ほど前からは、清流の象徴・アユの姿も。かつての「死せる川」からは見違えるほど浄化が進んでいます。

 木曽川からの導水は16年ぶりで、前回は中流域の納屋橋あたりまで水質の改善が見られたということですが、今回の導水ではどれほどの効果が出ているのでしょうか。

堀川1000人調査隊の服部さん:
「庄内川の水だけでこれだけきれいなんですけど、まだボヤ~っとした感じがあるんですけど、木曽川の水が入るとくっきり見えます。びっくりするくらい」

 7月の導水が始まった日に撮影された映像では、川を泳ぐコイの姿もぼやけていて効果があまり分かりませんが、導水開始から1カ月が経った8月7日の映像では、くっきりとその姿が確認できます。

ニュースONE
ニュースONE

 服部さんが「びっくりするくらい」の導水の効果ですが、実はここ1カ月のうち、4割ほどの日数しか実施できていません。

 その理由を名古屋市に聞くと…。

名古屋市緑政土木局河川部の担当者:
「最近晴天が続いておりまして、木曽川の流量が低下していることを踏まえて、導水を停止しております」

 木曽川を水源とする愛知用水では、8月7日から節水が始まりました。木曽川からの導水は国などの特別な協力を得て始まった経緯もあり、水が必要な渇水などの際には、そちらを優先せざるを得ないのです。

堀川1000人調査隊の服部さん:
「この先ずっと導水が安定して流れるようになると、少しずつ変化が起きてくるだろうなと感じている。アジア大会で国内外からたくさんお客さまが来られますが、木曽川の水で川がきれいになるだけではなくて、自分たちも周辺をきれいにしてお迎えしたいと考えています」

東海テレビ
東海テレビ

岐阜・愛知・三重の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。