7月28日の熊本地震で運転を見合わせていた九州新幹線の新水俣〜熊本間が、9月18日から再開される見通しとなった。8月27日、JR九州が会見を開き正式に発表した。「年内に開通のめどがたったらいいかなぐらいの感覚。すごい。こんなに早くに」——福岡から車で鹿児島まで駆けつけた会社員のその言葉が、今回の発表への率直な驚きを物語っている。
地震でレール破断、防音壁落下 被害の深刻さ
九州新幹線は7月28日に発生した熊本地震の影響を大きく受けた。レールの破断や防音壁の落下といった深刻な被害が確認され、全線での運転見合わせを余儀なくされた。

その後、8月7日には一部区間で運転を再開したものの、被害の特に大きかった新水俣〜熊本間については不通の状態が続いていた。
復旧が順調に進み、9月18日の全線再開を発表
27日、JR九州は会見を開き、新水俣〜熊本間の復旧作業が順調に進んでいることを明らかにした。そのうえで、9月18日から九州新幹線の運転を全線で再開する予定と正式に発表した。
鹿児島中央駅と本州を結ぶ便については、災害前と比べて9割程度の本数で運行する予定だという。9月18日以降の切符は9月1日から発売される。

「みんな待っていました」 地域住民から喜びの声
全線再開の見通しが発表されると、鹿児島市や沿線の街に暮らす人々からは喜びの声が相次いだ。
鹿児島市在住の大学生は「きのう福岡からバスで帰ってきたが、かなり時間が長かった。9月18日と聞いてそれで便利になったらまた使えるかな」と話した。

福岡県在住の会社員は、今回は車で鹿児島まで来たといい、「4時間から4時間半ぐらいかかった。年内に開通のめどがたったらいいかなぐらいの感覚。すごい。こんなに早くに。もっとかかるかなと思っていたから。車だと時間かかるので新幹線再開はうれしい」と声を弾ませた。
出水市在住の住民も「ほんとうれしいです。みんな待っていました。早いですよね。あれだけのひずみがあって、すごかったのに頑張ったんだな」と復旧工事にあたった関係者をねぎらいながら、再開への期待を語った。

知事も歓迎 「秋の行楽シーズンに多くの人を」
この発表を受け、塩田知事は「運行再開は復興を強力に後押しするもので、秋の行楽シーズンに向け多くの方々が鹿児島を訪れることを願う」とコメントした。
九州新幹線の全線再開は、単なる交通網の回復にとどまらない。鹿児島と各地を結ぶ人の流れが促進されることは、地域経済や観光にとっても大きな追い風となる。地震からの復旧作業に携わった関係者の尽力によって、鹿児島と各地を結ぶ大動脈が再び動き出す。
【動画で見る▶【九州新幹線】9月18日に全線再開へ 熊本地震で一部不通続く】

