熊本県で起きた最大震度7の地震から8月28日で1カ月です。
最大震度7の地震に見舞われた熊本・氷川町から、被災地で取材を続けている榎並大二郎キャスターがお伝えします。
氷川町の住宅は地震から1カ月がたった今もその爪痕が色濃く残されています。
中には、貴重品や家財などを取り出した跡もありますが、家屋はほとんどが倒壊したそのままの状態で残っています。
この地震によって亡くなった人は、災害関連死の疑いのある人も含めて県全体で38人に上っています。
県によりますと、家屋の被害は推計も含めて4万棟を超え、今も2400人が避難所での生活を余儀なくされています。
ただ1カ月という時間が経過すると、これらの数字だけでは見えてこない、様々な形で避難生活を続けている人の存在というのが見えてきました。
倒壊家屋の道を挟んだ反対側に広がっている「インスタントハウス」がその一例です。
白いテントのようなインスタントハウスと呼ばれる簡易住宅は、住宅の軒先などで生活することができます。
空気を入れて膨らませて内側から断熱材を吹き付けることで、約2時間で完成します。
広さは畳12畳ほどでクーラーも備え付けられています。
私も中に入らせてもらったんですが、天井が高くて外の音もかなり遮られていて、落ちつける空間が広がっていました。
このインスタントハウスを作ったのは、名古屋工業大学の北川教授らのチームです。
このインスタントハウスでは、揺れが怖くて家で眠れないという女性や倒壊した自宅での窃盗や火災が心配で、家のそばを離れられず、3週間にわたって車中泊を続けてきた男性などが生活をしています。
男性は「ようやく足を伸ばして寝ることができました。今は寝るのが楽しいです」と話していました。
こうして1カ月がたって、被災地の光景も少しずつ変わってきてはいます。
ただ、28日も猛烈な暑さで、最高気温は県内で35度を超える猛暑日となりました。
この暑さが依然として片付け作業など被災地の復興を妨げています。
<フジネットワーク サザエさん募金> 令和8年熊本地震被災地救援
