大阪の伝統芸能「文楽」の竹本織太夫(たけもと・おりたゆう)さんが十代目・竹本綱太夫(たけもと・つなたゆう)を襲名することを発表しました。

【竹本織太夫さん】「十代目・竹本綱太夫を襲名させていただくこととなりました」

襲名の意気込みを語ったのは、文楽で物語の語り手の「太夫」を務める竹本織太夫さん(51)です。

織太夫さんは、文楽三味線で人間国宝に認定された「鶴澤清治」さんが伯父で、文楽の家系に育ち、8歳からこの道に進みました。

公演のみならず、配信やテレビ番組への出演など幅広く活躍し、2018年に、「六代目・竹本織太夫」を襲名していました。

今回襲名が決まった「竹本綱太夫」は、現在の人形浄瑠璃文楽の源流である竹本座の創始者・「竹本義太夫」の直系の流れを汲んでおり、「綱太夫」の名跡は、人間国宝に認定された「九代目」が亡くなって以来、空席になっていました。

【竹本織太夫さん】「私にとりましては、大変大変大きな名跡でございます。これからも人生と芸を一体化できるよう精進してまいりたいと思います」

■“新・綱太夫像”は「タイムマシーンとして、ご覧いただくお客様をタイムトリップしていくこと」

また、目指すべき“綱太夫像”についてこう述べました。

【竹本織太夫さん】「タイムマシーンとして、ご覧いただくお客様をタイムトリップしていくということが、私のこれからの“新・綱太夫像”じゃないのかなと」

その理由について…

【竹本織太夫さん】「今のお客様と初演当時のお客様っていうのは、やはり、考え方が違うじゃないですか。

『江戸時代の話なんでしょ、そんな子供が親のための犠牲になるなんて』という感覚というものを埋めるものは、芸の力じゃないかと思っています。

綱太夫代々の風(ふう=語り口)を技術として、僕はタイムマシーンのようにこれを扱おうと思っています」

襲名披露狂言は、再来年の初春文楽公演で、『義経千本桜』の演目が予定されています。

関西テレビ
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