去年開催された『大阪・関西万博』の関連工事をめぐって、大手ゼネコン・竹中工務店の現場責任者が背任の疑いで逮捕されました。
大阪府警は複数の関係先を捜索。
捜査の最新情報と、捜索を受けた”現場”の状況を担当記者たちが報告しました。
■「竹中工務店」万博工事の現場責任者 背任容疑で逮捕
きょう=19日、午前8時40分、「竹中工務店」で万博工事の総括作業所長を務めていた河井辰巳容疑者(61)が背任の疑いで逮捕されました。
去年2月から6月にかけ、万博工事の名目で下請け業者におよそ1,369万円を水増し請求させ、竹中工務店に損害を与えた疑いがもたれています。
警察によると、竹中工務店の全ての万博関連工事で現場責任者を務め、下請け業者の選定では決定権があったということです。
■水増し請求した金を自宅や親族の飲食店の“リフォーム工事”の一部に充てたか
水増し請求した金は、自宅や家族が経営するカフェのリフォーム工事費の一部に充てていたとみられます。
大阪府警は19日、竹中工務店の本社ビル、そして万博会場跡地の竹中工務店の事務所など、関係先を次々に家宅捜索しました。
警察は河井容疑者の認否については明らかにしていませんが、巨大な国家プロジェクトの建設をめぐって一体何が起きていたのか。
■捜索を受けた竹中工務店本社ビルの状況
大阪市中央区にある竹中工務店本社前から大阪府警担当・若林記者が伝えました。
19日午前11時ごろ、河合容疑者の背任容疑で6名の捜査員が本社ビルに入り捜索。
およそ50分後、捜索を終えたとみられます。
午前中から取材している中で、竹中工務店の社員で取材に応じる人はいなかったということです。
河井容疑者は万博工事の責任者として、会見で報道陣の質問に答えたり、各種メディアに出演したりするなどしていました。
■“事件の舞台”となった万博会場「西工区」
そして、今回の“事件の舞台”となった『大阪・関西万博』の会場跡地から同じく大阪府警担当の小山記者が報告。
竹中工務店を中心とする共同企業体が建設を担当していたのは、万博会場の「西工区」です。
現在万博会場内には、重機が入って解体作業などの作業が行われており、ほとんどが更地の状態となっています。
また会場をぐるっと1周するように建設されていた大屋根リングは、一部分を残すのみとなっており、こちらもほとんどが解体されています。
この「西工区」には、河井容疑者をはじめとする竹中工務店の工事関係者らが使用している事務所があり、19日正午ごろ捜査関係者の車両が入って捜索を行ったとみられます。
■万博のシンボル「大屋根リング」も手掛ける 予算大幅に膨らむ裏で何が…
竹中工務店を中心とする共同企業体は、万博のシンボルである大屋根リングのおよそ700メートルを含む工事を手掛けました。
工事費はおよそ175億円で落札されましたが、資材価格の高騰などにより、最終的には落札額より大幅に膨らんだとされています。
その陰で何が起きていたのか、事件の全容の解明が急がれます。
(関西テレビ放送「newsランナー」2026年8月19日放送)
