中国の習近平国家主席が9月にトランプ大統領との首脳会談のためアメリカを訪問する際、ニューヨークで開かれる国連総会には出席しない見通しだと、アメリカメディアが報じました。
習近平国家主席は9月24日、ワシントンのホワイトハウスでトランプ大統領と会談する予定です。
同じ時期にはニューヨークで、各国首脳が集まる国連総会の一般討論演説が行われます。
アメリカの政治専門サイト「ポリティコ」は17日、複数の関係者の話として、習主席が9月23日夜にワシントンに到着し、24日にトランプ大統領と会談したあと、25日に出国する見通しだと報じました。
国連総会には出席せず、今回のアメリカ滞在はトランプ大統領との首脳会談にほぼ限定されるということです。
ワシントンの外交関係者の間では、習主席が首脳会談にあわせて国連総会にも出席し、アメリカとイランの戦争が続く中、中国を平和的な国際秩序の担い手としてアピールするとの見方が出ていました。
習主席が国連総会で対面で演説したのは、国連創設70周年にあたる2015年が最後で、2021年にはビデオ形式で演説しています。
オバマ政権で国務次官を務めたリチャード・ステンゲル氏は、中国が国連憲章や国際的な統治を支持する立場を打ち出してきたことを踏まえ、今回の欠席は習主席にとって「機会損失だ」と指摘しました。
一方、トランプ政権にとっては、国連を支持する中国と「アメリカ第一」を掲げるアメリカとの対比が際立つ場面を避けられるというメリットがあると分析しています。
