札幌市手稲区で一人暮らしの70代の女性が、郵便局員や警察官を名乗る男らに「あなたの名前の口座が詐欺事件に使われている」などと言われ、現金270万円と約2900万円相当の金地金をだまし取られました。

 警察によりますと5月19日、女性宅の固定電話に、手稲郵便局のナカタニを名乗る男から「○○さんの局留め荷物を預かっている。中身を確認したところ、箱の中から現金20万円と数枚のあなた名義のキャッシュカードが入っていた」「中身が怪しいことから、今回の件は警察に相談しています」などと電話がかかってきました。

 その後、電話の相手が大阪府警捜査二課のイトウナオキを名乗る男に代わり、「あなたの名前で口座が多数作られていて、詐欺事件に使われています」「その犯人を捕まえていて、一口座あたり100万円の報酬を渡したと言っている」「あなたを参考人として捜査する」などと脅されました。

 さらに男は電話で「連絡用にスマートフォンを送る」と告げ、5月21日に女性の自宅の風除室にスマートフォンが置かれていたということです。

 女性は届いたスマートフォンで、イトウと名乗る男とSNSのトークや音声通話、ビデオ通話などで連絡を取り合っていましたが、女性は5月26日、ビデオ通話で男に「家にある現金を調べる必要がある」と言われ、現金270万円を風除室のスマートフォンが置かれていた場所に置き、現金をだまし取られました。

 その後、大阪府警捜査二課長のミウラシンイチを名乗る男と連絡があり、男はビデオ通話で令状のようなものを見せ「あなたのお金を自由に動かせないようにする必要があります。あなたの預貯金を金に換えてください」などと女性に伝えました。

 女性は言われるまま、約2900万円相当の金地金(約1.2キロ)を購入し、6月18日に前回と同じく自宅の風除室に置いき、そのままだまし取られたということです。

 いずれも何者かが風除室で回収したとみられています。

 女性は7月28日になって、知人の会計士に話したところ「詐欺の可能性が高い」と分かり、3日後の7月31日、警察署に来署し被害を申告しました。

 警察は特殊詐欺事件として捜査を進めるとともに、警察官が電話で現金を振り込ませたりすることは絶対にない、として注意を呼び掛けています。

北海道文化放送
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