千葉県を襲った記録的な豪雨。
気象庁は運用開始後、全国で初となるレベル5大雨特別警報を発表しました。
この豪雨により、千葉県内では8人が死亡。
線状降水帯が3回も発生し、猛烈な雨を長時間にわたってもたらしました。
特に今回目立ったのが、道路の冠水による被害です。
車の立ち往生が続き、水没した車内に閉じ込められた人が亡くなるケースが相次ぎました。
この被害は人ごとではありません。
線状降水帯は2025年に北海道でも発生しています。
釧路地方と十勝地方に大雨をもたらし、道路が冠水したり、線路の土砂が流出したりしました。
もし、記録的な豪雨が襲ったら、道路はどのようになってしまうのでしょうか。
「札幌市の苗穂アンダーパスです。大雨時冠水注意の看板が立てられています」(大塚 力 ディレクター)
看板に記された「大雨時冠水注意」の文字。
札幌市中央区で市道がJRの線路をくぐる苗穂アンダーパスです。
交通量の多い道路ですが、豪雨の際には冠水する危険性があるというのです。
「中に入ると壁には、水深の表示がされています」(大塚ディレクター)
冠水した際にはドライバーに水深を知らせ、注意を促す表示がされています。
このように豪雨の際、道路が冠水する恐れのある場所はほかにもあります。
札幌開発建設部では、その場所をまとめてホームページ上で知らせています。
車を運転中に道路の冠水に見舞われたら、一体どうしたらいいのでしょうか。
車のトラブルに詳しいJAF札幌支部を訪ねました。
「走行していて水深30cmになったら、走行をやめて引き返すのが一番安全」(JAF札幌支部 近藤博嗣さん)
JAFが行った実験映像です。
冠水した水深30センチの場所を車で走行すると、ボンネットの内部に水が入ったり、運転席の足元から浸水したりするという結果が出ています。
大丈夫と思っていても、危険な状態に陥ってしまいがちです。
どの程度の冠水で運転をやめるべきなのでしょうか。
「タイヤの半分の高さが30cm。周囲を見てタイヤの半分まで水が来ていれば走行をやめるのが安全」(近藤さん)
タイヤの半分くらいまで水が来ていたら、まずはストップ。
その場から水の少ない方へ引き返すか、それ以上運転が無理なようであれば車を降りて避難することを呼びかけています。
冠水した道路を車で走行する際、どの程度の深さから危険になるのでしょうか。
国土交通省によりますと、一つの目安は「車の床面が水に浸かると危険」だということです。
吸気口やマフラーが浸水すると、エンジンが停止するおそれがあります。さらにタイヤが水没すると、車体が浮いてしまう危険もあります。
冠水した道路には、十分注意してください。
