雄大な風景で知られる北海道東部・斜里町の羅臼岳。
8月14日も大勢の登山客が訪れています。
ここで登山中の男性がクマに襲われ、死亡した事故から14日で1年。
安全対策のいまを探りました。
「ハイシーズンを迎えた知床。あちらに見える羅臼岳で男性がクマに襲われる事故から今日で1年を迎えました」(沼田海征リポーター)
2025年8月14日、羅臼岳で友人と登山道を下山していた20代の男性が子連れのクマに襲われ、死亡しました。
事故後は登山道を閉鎖し、環境省や知床財団、斜里町などによる「知床ヒグマ連絡会議」が再発防止策を検討。
登山道の危険度を4段階にランク分けして登山者に知らせる、危険な個体を確認したら登山道を閉鎖するなど、新たな安全対策を始めました。
しかし、7月5日に登山道を再開したわずか4日後、登山中の男性にクマがつきまとったことから再び登山道が一時閉鎖され、安全対策の難しさが浮き彫りになりました。
「1回レベルを上げたら、次にどうやって下げるのかなどを考えながら、試行錯誤しながら関係機関と連携して取り組んでいくしかない」(環境省ウトロ自然保護官事務所 竹中康進さん)
知床の観光客数を示す指標のひとつとなる知床自然センターの2025年度の入館者数は28万7056人。
2009年度の集計開始以来最多となる一方、山小屋の宿泊者は減っているといいます。
「クマは怖いんだってみんな思っているのでは。クマスプレーを持っていても、どういう状況で使わないといけないか、知らない人はいっぱいいると思う。去年以上には伝えるようにしている」(木下小屋管理人 四井弘さん)
事故から1年、羅臼岳を訪れた登山者は…。
「クマ鈴をつけているし、クマスプレーも持っています」(登山者)
「警戒して、クマスプレーを2本用意して今回は来ました」(別の登山者)
斜里町の担当者は、再発防止は観光客と一緒に対策していくことが大切だと話します。
「ベストはないかもしれないですけど、ベターをずっと積み重ねていって、より正解に近づけていく、そのスタートの年だと思っています」(斜里町環境課 塩幸也課長)
