リニューアルが進む新潟駅だが、ある問題が大きくクローズアップされている。それが新潟駅南口にある一般車降車場での混雑だ。降車専用の場所で乗車待ちをすることなどが原因となっているが、帰省シーズンを迎える中、その実態を取材した。
■降車場での“乗車待ち”問題に
8月11日の新潟駅。祝日ということもあり、南口にある降車場にはたくさんの駅利用者の姿が見られた。
この降車場で以前から問題となっているのが、降車場での乗車待ちだ。
一般車降車場は、その名の通り、車から人を降ろす場合にのみ利用できるスペースだ。
しかし、以前からこの場所で乗車待ちをする車が後を絶たないという。
7月には新潟市が降車場の適正な利用を呼びかける実験を4日間にわたり実施。車から降りる人が確認できない車両に対し、調査員が声をかけ、“乗車待ち”をしないよう促していた。
新潟市都市政策部拠点形成グループの近藤恵理子係長は「ここが降車の利用場所であるということをマナーとして皆さんに周知していただいて、この後、またお盆など混むタイミングがあるが、そういったときにも適切な利用をしていただけるように期待したい」と話していた。
降車場と分かっていて止める人も…“乗車待ち”解消されず
しかし、実験の終了から1週間以上…お盆に合わせ、帰省客が増え始めた8月11日に、現地を取材してみると、いまだ乗車待ちの問題は解消されておらず。
お盆シーズンに入ったことも影響してか、実験の時よりも多くの乗車待ちの車で混雑していた。
一体なぜ、降車場で乗車待ちをしてしまうのか。
帰省する家族を待っていたという女性は、降車専用であることを知らず、他の車が並んでいたことから停車して待っていたという。
「降車場だと知らなかった」という声が聞かれる一方で、中には降車場と分かったうえで利用しているという人も。
「息子が帰ってくるので、ここで乗せて帰ろうと思って待っていた。自宅に携帯を忘れて、息子はもう着いているが、連絡が取れないので、とりあえず止めさせてもらった」とその理由について話していた。
■「並んでいたが入れず…」乗車待ち可能な駐車場は“渋滞”発生
乗車待ちの場合、新潟市は周辺の駐車場の利用を呼びかけている。
また、乗車待ちが可能な駐車場の一つが、降車場のすぐ目の前にある『自動車整理場』。
駅周辺の他の駐車場にはない“30分無料”という手頃さからか、取材した日は駐車場の入口で渋滞が発生。
この渋滞を待てずに降車場を乗車待ちで利用したという人は「迎えに来ていて、あそこに並んでいたが、入れなくてしょうがなく。ずっと並んでいたが、20台くらい並んでいて入れなくて。いま娘が赤ちゃんを連れて帰ってくる、すぐだったので止めていた」と話す。
さらに、新潟市が管理する乗車・降車ともに可能な“市道”にあたるロータリーでは、帰省客を待っているのか複数の車が停車していた。
今後、駅に隣接する駐車場をなくし、中長距離バスターミナル『バスタ新潟』の整備も予定されている新潟駅南口。
降車場だけではなく市道を含む“一般道”での乗車待ちの車がさらに増えることも懸念される。
車社会の新潟で駅に人を迎えに来る車に対し、どう対応していくのか?
新潟市は引き続き、降車場の適正な利用を呼びかけるとともに、8月2日まで行われた実験の結果も踏まえ、今後の対応を検討する方針だ。
