Jリーグ参入13年目の福島ユナイテッドFCが、悲願のJ2昇格へ向けて新シーズンの開幕を迎えた。鍵を握るのは、3年目に入った寺田監督の“超攻撃的サッカー”の成熟度だ。百年構想リーグではJ2藤枝を相手に3点差から追いつくなど、攻撃力は確かなインパクトを残してきた。その中心にいるのが、司令塔・針谷岳晃選手(27)である。
■攻撃の“心臓” 針谷岳晃選手
2024年に福島へ加入してから、ほぼ全試合に出場。足元の技術が高く、相手の守備を揺さぶるパスセンスが光るJ3屈指の司令塔だ。
「味方を見ているときもあれば、イメージで『いてくれ!』という時もある。味方を信じて、自分の“描いた絵”を感じてもらえるようにプレーしている」と針谷選手は話す。
■開幕戦で見せたノールックパス
その“描いた絵”が形になったのが、8月9日の開幕戦・讃岐戦だ。
中央でボールを受けると、シュートを打つと見せかけて味方へノールックパス。相手を欺く一手で、今シーズンのファーストゴールを演出した。
取材では、技術の高さとは裏腹に柔らかな人柄ものぞかせた。「目をつぶってリフティングができるのでは?」と問いかけると、「1回もできないかもしれない」と笑いながら挑戦。結果は3回で、「リフティングキャラじゃないんですよ…練習しておきます」と照れ笑いを浮かべた。
■次節 司令塔としての覚悟
一方で、ピッチ上の針谷選手は違いを生み出すテクニシャンだ。
15日(土)の金沢戦でも、予測不能のパスで攻撃を牽引することが期待される。
「攻撃のアクセントになる縦パスは僕にしかできないと思う。流れを見て判断し、チームを落ち着かせたい」と語り、司令塔としての覚悟を示した。
週末のピッチでも、針谷選手の“描く絵”が福島の攻撃を前へと導いてくれそうだ。
