熊本地震を受けて福島テレビが行ったアンケートでは、災害時にペットと避難する際「車中泊を選ぶ」と答えた人が8割近くにのぼった。暑さ対策やフードの備蓄、避難所で必要となるケージの習慣づけなど、災害時に求められる準備は多岐にわたる。ペットのしつけに詳しい専門家に、実践的なポイントを聞いた。

ハウス習慣の重要性

災害時に車中泊を選ぶ飼い主が多い背景には、ペットが落ち着いて過ごせる環境を確保したいという思いがある。しつけの専門家・後藤啓寿さんは、まず「ハウスができること」が避難の第一歩になると話す。

ケージに慣れておくことが大切
ケージに慣れておくことが大切
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犬は暗くて狭い場所を好む習性があり、ケージは安心できる“自分の場所”になりやすい。避難所でもケージの使用が求められるため、日頃からスムーズに入れるよう練習しておくことが大切だという。無理に押し込むのではなく、おやつを使って自然に誘導する方法が効果的だ。

車内環境づくり

車中泊を選ぶ場合、車内の環境づくりが欠かせない。後藤さんは「少し動けるスペースやトイレの場所を確保するだけで、ペットのストレスは大きく減る」と指摘する。

ペットとの車中避難 車内の環境
ペットとの車中避難 車内の環境

特に夏場は注意が必要だ。エンジンを切った車内は短時間で高温になる。エアコンを使う際は、人が少し寒いと感じるほどの温度設定が望ましいという。また、季節を問わず日陰に車を停めること、外側から日よけを施すことが熱中症対策につながる。

備蓄のポイント

災害時は、人の食料支援が比較的早く届く一方で、ペットフードは不足しやすい。小型犬であれば、一般的なフードの袋1つで1週間から10日ほど持つとされるが、余裕をもって備蓄しておきたい。

エサやケア用品など備蓄を
エサやケア用品など備蓄を

さらに、リードや首輪などの基本的な用品も忘れてはならない。自宅が危険な状態になり、しばらく戻れないケースも想定されるため、避難用のバッグにまとめて入れておくと安心だ。

事前準備が命を守る

災害時、ペットは家族と同じく守るべき存在だ。車中泊か避難所か、どの方法を選ぶにしても、事前の練習と備えが安全につながる。後藤さんは「いざという時に慌てないためにも、普段から“できること”を増やしておくことが大切」と強調する。

(福島テレビ)

福島テレビ
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