夏の甲子園、新潟県代表の日本文理は8月8日、1回戦で大分代表・大分商業と対戦。大会屈指の好投手相手に惜しくも敗れましたが、奮闘の裏には互いを支えながら切磋琢磨した双子の兄弟の絆がありました。
甲子園春夏連続出場の日本文理。1回戦の相手は古豪・大分商業です。
初回、先頭の土屋がいきなり内野安打で出塁すると、さらにフォアボールで1・2塁のチャンスをつくり5番・臼木。レフトへのタイムリーで幸先よく先制に成功します。
盛り上がる1塁側アルプス。その中で、大舞台でプレーする兄に声援を送る部員がいました。
【吉田星太さん(3年)】
「きょうは必ずヒットを打って勝利に貢献してほしい」
4番を打つ3年・吉田流太の双子の弟・星太です。
18年前の5月14日に双子で生まれた流太と星太はともに5歳で野球をはじめました。
【弟・星太さん】
「ライバルだと思って小学生のころからずっと練習してきた」
【兄・流太 選手】
「星太がいなかったら成長できていなかったし、必要不可欠な存在」
2人で強豪・日本文理の門を叩き、流太はショート、星太は控えの投手として春のセンバツを経験しました。
しかし、星太はこの夏ベンチ入りを果たせず、サポートメンバーに。甲子園でのリベンジは兄・流太に託しました。
【弟・星太さん】
「自分からの注文なんですけど、最低2本はヒット打ってほしい」
【兄・流太選手】
「絶対打ちたい。意地でも後ろにつなぐバッティングで2本打ちたい」
3回、追加点のチャンスで兄・流太に打席が回ります。
【兄・流太選手】
「バットに当てる自信はあった。ファーストがかなり前に出てきたので引っ張って」
ライト前へタイムリーヒット!まずは1本。
【弟・星太さん】
「最高」
しかし、その後チームは逆転を許し、4点を追いかける展開に。8回、4番・流太が反撃の流れをつくります。
兄弟の約束通り、2本目のヒットでチャンス拡大。伝統の“つなぐ打線”を牽引し、この回、2点を挙げます。
反撃は一歩及ばず、勝利には届きませんでしたが、2人で懸命に駆け抜けた夏となりました。
【兄・流太選手】
「(星太に)背中を叩いてもらったお陰でヒット2本を打つことができた。今の自分があるのは星太のお陰でもあるので感謝したい」
【弟・星太さん】
「甲子園で最後の最後まで必死にプレーしているところが見えて、『よく頑張ったぞ』と褒めてあげたい」
甲子園で輝いた兄弟の絆はこれからも続きます。
