日本周辺では6日午前9時まで「トリプル台風」の状態となっていましたが、14号が熱帯低気圧に変わったため、現在は13号と15号の「ダブル台風」となっています。
お盆休みの天気に注意
大型で強い台風13号は西へ進み、7日午前には沖縄に直撃する見込みです。
また、5日に発生した台風15号は北上を続け、10日ごろには関東の東の海上へ進む可能性があります。
お盆休み期間は、台風が運ぶ暖かく湿った空気の影響で、東北から九州の太平洋側を中心に雨が降りやすくなりそうです。
沿岸部では高波にも注意が必要で、台風が離れていても影響が及ぶおそれがあります。

そんな中、13号と15号の進路予想図を見ると、どちらも途中で北方向へカーブを描いています。
特に13号は急カーブの予想になっています。
なぜ台風は突然進路を変えるのでしょうか。
台風は自力で進めない
台風は巨大な渦ですが、自分で進路を決めているわけではありません。
いわば「川に浮かぶ笹舟」のようなもので、上空の風に流されながら移動しています。
そのため、進路を左右するのは周囲の気圧配置や上空の風です。
急カーブの正体
台風13号は、日本の北側に張り出す太平洋高気圧が壁となり、北に進むことができず、西へ流されています。
西へ進み続けたことで壁の端に到達し、そこには北へ向かう風が吹いているのです。
そのため進路が西から北へ切り替わり、「カックン」と曲がる予想となっています。

一方、15号は北上を続けたあと、上空を吹く強い西風のエリアに入る見込みです。
そのため、ゆっくり北上していた台風が突然“高速道路に乗り換える”ような状態になり、進路が北東へと変わる可能性があります。
このように、進路図の急カーブは台風の気まぐれではなく、高気圧や西風といった大気の流れによって生まれるのです。
台風15号は発生直後で進路や勢力の予想にはまだ幅があります。
夏休みのレジャーや交通機関への影響も考えられるため、今後の気象情報をこまめに確認してください。
(フジテレビ気象センター・気象予報士 岡部茉莉)

