人が行き交う駅前の一角になぜか出現した謎の突起物。
その存在に気付かないでいると危険です。

つまづいてけがをする恐れもある、この四角いブロック群。
いったい何のために設置されたのか、物議を醸しています。

その現場となっているのは、人の行き来が途絶えることがない西日本最大のターミナル駅、JR大阪駅。

その目の前にあるスペースに、7月上旬、見慣れぬ物体が突如現れたのだといいます。

レンガのようなものが等間隔で設置されていて、5列分あります。

まるで“アート作品”のような幾何学的なデザイン。
その正体について、駅の利用者も詳しくは知らないと話します。

大阪駅前をよく通る人からは「“急にできてた”みたいな感じ」「(Q.昔からあった?)なかった」「駐車スペースかな?」などの声が聞かれました。

その突起物の周りを見ると、「立入禁止」や「駐車禁止」の標識が置かれています。

そこで、この場所を管理する大阪市に聞いたところ、次のような回答がありました。

大阪市建設局:
ここは本来「植樹帯」ですが、植物が枯れたため撤去しました。その後、放置自転車などが多発したこともあり、突起物を設置し立ち入りできないようにしました。

大阪駅前をよく通る人は「(この場所は)結構おじさん(ホームレス)が寝ている印象があって、あんまりいい印象がないんで…」と話します。

本来、人が通るための場所ではないため、立ち入りを防ぐことを目的に設置されたという突起物。
つまり、「アート作品」などではないといいます。

一方で、ここはJRに加え阪急や大阪メトロの梅田駅も間近にある場所。
そのため、突起物を設置しても、タクシーの乗降客などが誤って入ってしまう可能性があります。

そうした光景は実際、取材中にたびたび見られました。

突起物を縫うように歩く何人もの人々。
その中には、突起に気付かず、つまずいてしまう人もいました。

大阪市には「このままでは危険だ」との声が寄せられていて、横山市長はパブリックアートの設置を含めた新たな対策を検討するよう指示を出したとしています。

SNSでは「わたしではたこ焼きのオブジェ置くくらいしか頭に浮かばない」といった投稿が見られ、街の人からは「ミニチュア版の大阪城」「やっぱ柵やね。柵が一番」といった声が聞かれました。

この場所のあり方に人々が頭を悩ませる日々は、しばらく続きそうです。