東京都内で8人の子供たちと暮らす大家族の伊藤さん一家では、給食のない夏休みで食費は高騰し、さらに夏の値上げが生活を圧迫していました。
物価の高騰が続く中、高市総理は2027年4月から2年間、食料品の消費税を「1%」に引き下げる方針を発表しました。
これを受け、消費税減税を巡る党内の議論も本格化する中で、31日に行われた自民党の「税調・社会保障調査会」では、出席者から異論が次々と噴出し今後の取りまとめは難航が予想されています。
高市政権が物価高対策の柱と掲げる、食料品の「消費税1%」への引き下げによって私たちの暮らしは楽になるのでしょうか。
街の人に話を聞くと「めっちゃありがたい。(消費税が)下がると子供のミルクとかおむつ代がどんどん高くなっているので少しでも出費が減れば」と減税を歓迎する声が上がる一方で、2年後に税率が再び「8%」に戻ると、今よりも物価が高くなるのではという不安の声が出ました。
一方、粉雪のようなふわふわ食感のかき氷が人気の飲食店は、減税による逆風が吹き荒れようとしています。
とある飲食店は「ある程度価格差が出てしまうと、皆さん食べに来る機会が減るのではないか。消費者はシビア。かき氷はどちらかというとガマンできる嗜好(しこう)品の部類に入ると思う。(かき氷は)3日に1回とかガマンするのではないか」と不安を語りました。
スーパーなどの食料品が「1%」に引き下げられる一方で、店で食べる外食は「10%」のままに据え置きとなれば、“外食離れ”が懸念されています。
夏の値上げが容赦なく襲いかかる家庭もありました。
「伊藤さん一家」は、両親と8人の子供たちが暮らす10人の大家族です。
現在、夏休み中の子供たちは宿題に悪戦苦闘していました。
「伊藤さん一家」のひと月の食費は20万円ほどですが、子供たちの給食がない夏休みは食費が約5万円も高くなってしまうといいます。
この日の昼食は、仕事に行ったママの代わりに、パパが子供たちが大好きな、ソーセージが入った「パパ特製の野菜炒め」などを作っていました。
子供たちが大好きなソーセージも、8月からは値上げとなります。
日本ハムとプリマハムが順次ハムやソーセージの一部商品を値上げするなど、8月の食品の値上げは2311品目に及びます。
値上げの波に直撃している大家族。
食費が月に約25万ほどかかる10人家族の父は「食費はあまり節約できなくて、食べることをやめるわけにはいかないので、食費は削れない。8月以降もずっと物価が上がるときつい…」と語りました。
物価高対策となる食料品の消費税1%への引き下げ。
フジテレビ・智田解説副委員長は減税の課題についてこのように指摘します。
フジテレビ・智田裕一解説副委員長:
円安が進むなか物価高が消費税減税の恩恵を一部打ち消してしまう可能性があるなか、財源を巡る結論が先送りされていることが一層の円安を招く要因になっている側面がある。さらに2年後、もとの税率に本当に戻すことができるのか。国民の負担感が大きいとして疑問の声も上がっていて、大きな課題を残したままだと言える。
