熊本県で最大震度7を観測した地震が発生してから4日目となりました。
31日午前7時半時点で、死者は35人にのぼっています。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、震度7を観測した氷川町から田中良幸リポーターが中継で被災者の声を伝えました。
現地の最高気温は36度予想の猛暑の中、氷川町ではいまだ断水と停電が続いています。
■猛暑・停電・断水が続く
熊本県の中心部から車で1時間ほどの距離にある氷川町。
倒壊した住宅が立ち並んでいます。
【田中良幸リポーター】「地震から4日目となりますが、地震直後のように建物が傾いたり、崩れた状態でそのまま残っています」
中には、住民が5時間にわたって取り残されたという住宅もありました。
命に別状はなかったものの、救助の際に壊された箇所はいまも手つかずのままです。
県の災害対策本部によると、氷川町での死者は4人。建物被害は全壊162棟、半壊190棟、一部損壊893棟にのぼっています。(30日午後6時時点)
そうした状況の中、予想最高気温「36度」の猛暑が追い打ちをかけています。
停電や断水も続いており、断水に至っては復旧のめどがまだ立っていない状態です。
■「エアコンで足を伸ばして眠れる」小学校が避難所に
氷川町では、小学校が避難所になっています。
エアコンがある教室など10部屋を開放し、現在136人が避難しています。
これまで町役場で配布していた食料や飲料水も、31日からこの避難所に集約され、避難者以外にも多くの住民が朝から訪れているといいます。
避難している人からは「エアコンの効いた部屋で足を伸ばして眠ることができる。それが本当に快適で助かっている」という声が上がりました。
一方で、心の中に重くのしかかるものがあります。
「落ち着いたことで、『これからどうやって生きていけばいいのか』ということばかりを考えてしまう。不安で眠ることができない」
避難所でそう打ち明けた方もいたといいます。
■急ピッチの復旧作業
衛生面については、現時点で特段の不安はないということです。
トイレについては、30日から洋式で温水洗浄便座付きの「トイレトレーラー」が2台設置されました。
これまでの和式の簡易トイレは足への負担が大きく、高齢者には辛かったといい、「本当に助かっている」という声が寄せられています。
町内には避難所指定施設が11カ所ありますが、停電などの影響で現在開設できているのはこの小学校を含めて4カ所のみ。
学校自体も被災しているため、これ以上の受け入れは困難な状態です。
街中では朝から高所作業車が各所に並び、電気の復旧工事が急ピッチで進められています。
九州電力によると、31日夕方にも全面復旧を目指していて、電気が復旧次第、避難所も増えていく見込みです。
■家を離れられない人も
避難所で夜を過ごしながらも、日中は自宅のそばにとどまる住民が多いといいます。
理由は様々で、地震後の窃盗を防ぐための「防犯」として家の前に立つ人。
家の中には入れなくても「ただ家を見ていたい」という思いで外に立つ人。
それぞれの思いを抱えながら、住民たちは崩れた我が家を見つめ続けています。
■「イオンモールの爆発をきのうまで知らなかった」
また、「情報格差」も問題になっています。
避難所では、30日までは電話がかろうじてつながる程度の電波環境で、インターネットはほぼ使えない状態でした。
31日になって、避難所周辺の電波環境が改善されつつあるものも、情報の空白が広がっている地域もあるということです。
【田中良幸リポーター】「私驚いたのが、1人暮らしで少し離れた場所に住む方が『イオンモールが爆発したことをきのうまで知らなかった』と。そういった方もいらっしゃるぐらい、ネット環境が悪いところは何も情報を掴めないような形になっている」
災害時には「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」と呼ばれる公衆無線LANサービス(フリーWi-Fi)が無料で開放されます。
スマートフォンでWi-Fiを探した際にこのSSIDが表示されたら、契約していない通信事業者のWi-Fiも無料で利用できる仕組みです。
水と電気と同じくらい必要な情報。便利な機能も使いながら、情報をアップデートしていくことが大切です。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年7月31日放送)
