幼虫がサクラやウメ、モモなどの木を食い荒らし、樹木を枯死させる特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」。この“害虫”から木を守るための「クビアカハンター」に報奨金“300円”を支払う制度が群馬県高崎市でスタートする。

クビアカツヤカミキリは、2018年に特定外来生物に指定されていて、飼育や野に放つことが禁止となっている。また、生きたまま持ち運ぶことも違法となる。

高崎市によると、群馬県東部地域を中心に被害が拡大しており、高崎市でも、2020年に発生が初めて確認されたという。その被害は急拡大している。

2024年度には“クビアカ”が原因で枯れた木は73本だったが、2025年度は533本、2026年度は1120本に激増した。

これ以上の被害拡大を防ぐため、高崎市は27日、市内に生息するクビアカツヤカミキリの成虫を捕殺した人には、報奨金として300円分の地域通貨「高崎通貨」を交付するという新たな施策を発表した。高崎市民から「クビアカハンター」を募るというのだ。

高崎市によると、クビアカツヤカミキリに報奨金を払う制度は他の自治体にもあったが、300円分の地域通貨というのは最高値とみられるという。

制度の対象は高崎市民で、申請期間は8月3日から8月31日まで。

ハンターは、クビアカツヤカミキリの死骸と交付申請書等を市に提出すると、報奨金を受け取ることができる。1匹300円分なので、100匹捕まえれば3万円分となり、ハンターのモチベーションは上がりそうだ。

注意しなければいけないのは、クビアカツヤカミキリは特定外来生物で生きたまま持ち運ぶのは違法であるため、捕獲したらその場で捕殺する必要が点だ。また“討伐証明”として、特徴的な胸の赤い部分が含まれる死骸でなければならないという。

「クビアカハンター報奨金」の予算は100万円。つまり3333匹分とのことだ。

高崎市の富岡賢治市長は、「大切な桜や地域の緑を守るため、皆様の積極的なご協力をお願いしたい」とコメントしている。

クビアカツヤカミキリは、体長2.5センチから4センチ(触覚含まず)で、全体的に光沢のある黒色で胸部(クビの部分)が赤色をしている。

幼虫は樹木内で2年から3年かけて成長し、さなぎになり、成虫の活動期間は5月末から8月頃で、幹や枝の樹皮の割れ目に産卵するという。

幼虫が食い荒らした木の下には、木くずやフンからなる棒状の「フラス」が大量に排出される。

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プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

記者として社会部10年、経済部2年、ソウル支局4年半の経験を持つ編集長を筆頭に、社会部デスク、社会部記者、経済部記者、モスクワ支局長、国際取材部記者、報道番組ディレクター・プロデューサー、バラエティー制作者、元日経新聞記者、元Yahoo!ニュース編集者、元スポーツ紙記者など様々な専門性を持つデスク11人が所属。事件や事故、政治に経済、芸能やスポーツまで、あらゆるニュースを取り扱うプロ集団です。