古い町並みが残る金沢。北陸屈指の繁華街である片町の一角に大正時代に建てられた築100年を超える町屋を改装した金沢炉端蔵「璃然(りぜん)」が7月17日(金)にオープンした。金沢らしい町屋の雰囲気を味わいながら美味しい料理が食べられる同店を紹介する。
築100年以上の金沢町屋が落ち着いた炉端焼店に変貌
璃然があるのは金沢市片町1丁目。にぎやかな大通りから道を1本入った裏通りにあり、繁華街の喧騒から離れたところに風情ある店は佇んでいる。建物は大正時代に建てられた骨董品屋のもので、この辺りは旧町名を大工町や河原町といい、大工町は寛永の大火(1631年)の後ここに拝領地を受けて藩の御大工衆が住んだことに由来する。
その金沢町屋を改装した璃然の魅力を加藤葵アナウンサーが7月24日(金)の夕方ニュースで生中継リポートした。まずは店舗の2階からスタートしたが、金沢町屋ならではの群青色や朱色の壁が独特の空間を醸し出している。テーブル席もあって落ち着いた雰囲気が感じられる。
鴨居と天井の間には細かな仕事が施された透かし彫り欄間も大正当時のまま残されていて、和の空間に癒される。
今回は金沢炉端蔵・璃然のコンセプトをオーナーである永山領一さんに伺った。
永山領一さん:
「現代はここまでの高さの建物がほとんどないので、金沢町屋の象徴だと思っています。でも今、金沢町屋は県外資本の方にどんどん取得されていて、地元の文化がどんどん失われつつあるんですね」
永山さん:
「やっぱり地元の人間が地元の文化を残していくというのは、すごく大事だと思うので、ずっとここでビジネスやっている地元企業がしっかりと盛り立てないといけないと思って始めました」
永山領一さんの本業とは…
実は永山さんは石川県野々市市に本社・工場を構えて配電盤を製造し、今年で創業89年を迎えた(株)大日製作所の代表取締役社長! 「ここでビジネスやっている地元企業」とは大日製作所のことで、地元の文化や建築を極力残そうという強い意志が町屋の店舗から伝わってくる。他にもひがし茶屋街で町屋カフェを経営している。
1階は炉端焼きスペース
さて金沢炉端蔵・璃然の1階が厨房になっていて、厨房の前には13席のカウンターもあり、炉端焼きを堪能できる。
璃然では炉端焼きの素材にもこだわっており、厨房の囲炉裏では地元の海でとれた新鮮な魚介が焼かれていた。この日は大トロいわし2尾、大エビ、サーモン。右端は夏が旬のナス、焼きナスも美味だ。
店の裏には蔵を利用した離れの「加賀璃火」も
町屋を活用した金沢炉端蔵・璃然の裏手には大きな蔵があり、ここは「加賀璃火」(かがりび)という隠れ家的な“離れ”となっている。無論この加賀璃火も元々残っていた建物で、永山さんは「蔵の雰囲気、空気感というのを大事に作りました」と語る。
加賀璃火の利用は6人以上8人までで貸し切り利用となる。提供されるのは1人前8800円「加賀璃火コース」だけだが、飲み放題も付いている。
この日は時間の限られる生中継ということで、特別に璃然オススメの料理を永山さんにセレクトしてもらった。
中でも永山さん自慢の逸品が、脂がたっぷり乗った石川県産「大トロいわし」。あの1階厨房の囲炉裏で20分以上かけて、じっくり身を凝縮させながら焼き上げたそうだ。
加藤アナ:
(大トロいわしを食べて)「これは、これは…。ん~!おいしい!」
「塩味がちょうど良く身もしっかり引き締まってて、脂も乗っててすごく美味しいです!」
おいしい料理を堪能した加藤アナは最後にこんな質問。
加藤アナ:
「皆さんにはこの金沢町屋での炉端焼きどんな風に楽しんでほしいですか?」
永山さん:
「笑顔が絶えない空間を作っていきたいと思うので、地元の方を始めたくさんの方に来てほしいと思います」
璃然にはカウンター席や個室、テーブル席、そして加賀璃火など合計70席もあり、様々なシーンに対応できる。
築100年を超える伝統建築の金沢町屋で食す絶品料理の数々。繁華街の喧騒から少し離れて趣のある「金沢炉端蔵・璃然」を利用してみてはいかがだろう。
(石川テレビ 7月24日放送)

