沖縄県名護市辺野古で女子高校生などが死亡した転覆事故を巡り、亡くなった女子生徒の両親が30日、都内で会見しました。
ことし3月16日、名護市辺野古の沖合で小型船2隻が転覆した事故では、同志社国際高校の2年生だった武石知華さん(当時17)と金井創船長(当時71)の2人が死亡しました。
女子生徒の遺族は7月、同志社国際高校の校長や引率教師、船を運航していた市民団体の関係者ら11人を刑事告訴していました。
女子生徒の父親は冒頭、「おととい熊本で大きな地震がありました。犠牲になられた方々に心より哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます」とあいさつしました。
父親は「知華は17歳でした。学校を信じて送り出した研修旅行で、私たちの知らないうちに抗議活動に使われた船に乗せられ、大波にのまれ、そのまま帰ってきませんでした。あの日から4カ月、なぜあんなに元気で一生懸命頑張っていた知華が命を失わなければならなかったのか。それについて考え続ける日々でした」と苦しい胸の内を明かしました。
告訴に至った経緯ついては「学校や現場にいなかった協議会の幹部は誰が捜査をするんでしょうか。もしかすると誰も捜査しないまま終わってしまうのでは。そんな不安がずっとありました」と心情を吐露しました。
文部科学省が学校の安全管理を著しく不適切と認定したことについては、「誰から見ても明らかな安全管理の欠如があるにもかかわらず、誰も刑事責任に問われない。このまま時間が過ぎれば最悪の場合、亡くなった船長お一人が被疑者死亡のまま送検され不起訴となる」と説明。
「そして誰一人、法廷で刑事責任を問われることなく終わってしまう。その可能性すらあると感じました。私たちにはそれは堪えられません」と続けた。
父親は「それでは同じ事故が繰り返されるのではと思いました。危険を伴う課外活動において、学校側は大まかな計画だけを作り、生徒が亡くなったとしても、学校は刑事責任を問われない。知華の事故をそんな前例にするわけにはいきません。私たちで取り得る行動を取る。それが告訴でした」と話しました。
武石知華さんの遺族は投稿サイト「note」に情報発信を続けています。

