10年前にも2度の震度7を経験した熊本県を再び大きな揺れが襲った。福島県内で開催されている高校サッカーのインターハイでは、熊本県代表の選手が特別な想いで試合に臨んでいた。
■大地震で甚大な被害
7月28日、熊本県熊本地方を震源とする最大震度7の地震が発生。「住宅の2階部分が大きく崩れ落ちています」
多くの建物が倒壊、商業施設では爆発も起き、死者が13人に上るなど甚大な被害が発生している。
■サッカーのインターハイに臨んだ熊本代表
浅野晋平記者:「インターハイが開かれているJヴィレッジでは、まもなく熊本県代表が試合に臨みます。会場には多くの家族が応援に駆けつけています」
準々決勝に望んだのは、前回大会・準優勝の熊本県代表・大津(おおづ)高校。多くの選手が熊本県出身で、チームスタッフの平岡さんの実家は震度7を観測した宇城市(うきし)にある。
大津高校GMの平岡和徳さんは「近くのお家が倒壊して、その中で亡くなられた方がいらっしゃるような話を僕の同級生から聞いているところで」と話す。
■熊本に勝利を
自宅で家具が倒れるなどの被害があった木下さんは、息子・斗稀(とき)選手と約束を交わした。母親の木下弥恵さんは「昨日の夜、息子とちょっと電話で話しても、『こういう時だからこそ勝って、勝利を熊本の皆に笑顔を届けよう』っていう話をして、1分ぐらいでしたけど。不安な気持ちはあると思うんですけど、多分そこは切り替えて、今日必ず勝ってくれると信じてます」と話す。
■ベスト4へ、故郷に勇気を
試合は序盤から気迫溢れるプレーを見せる大津。待望の瞬間は後半開始直後だった。
ゴールを決めた大津・西本瑛司選手は「力強くも振り切るっていう思いで打ちました。熊本県の人にやっぱり今、苦しんでる人がいるんで、そういう人の救いになれるよう行動が出来ると嬉しいです」と話した。
大津は被災して、今も苦しむ地元に勝利を届けた。
大津・木下斗稀選手は「100%の一生懸命プレーする力ってのが、見ている人々に勇気を与えられると思うので、本当に一生懸命プレーすることを意識してやりました。優勝という形で熊本に帰れたら、決勝に行って少しでも勇気を与えれたらなと思います」と話した。
故郷に勇気を…大津高校は31日準決勝に臨む。
