熊本地震後に発生したイオンモール熊本の爆発事故で、施設内部の深刻な被害状況が明らかになった。これまでに3人の死亡が確認され、複数人が取り残されている可能性もある。捜索活動が続く中、イオンは会見を開き、遺族や被災者に謝罪した。

地震直後の不安に追い打ちをかける突然の爆発

数百メートル離れた車の中からもはっきりと確認できる轟音と、爆発で吹き飛ぶ無数の瓦礫。

この記事の画像(18枚)

建物の内部に広がっていたのは、ここがショッピングモールだったとは思えない光景だ。

総務省消防庁が公開した画像では、辺り一面が瓦礫と化す中、捜索隊が助けが必要な人の手がかりを懸命に探していた。

現場の状況からみえてくるのは、爆発の凄まじさと被害の全容把握が極めて困難であるという現状だ。

それに追い打ちをかけるのが、残酷なまでの暑さだ。

この施設内ではこれまでに3人の死亡が確認され、現在も複数の人が取り残されていると見られている。

さまざまな店舗に加え、クリニックや保育園もあるイオンモール熊本だが、地域住民の生活を支える巨大施設に一体何が起きたのか。

施設内を撮影した動画では、「やばい、やばい」「なんで?めっちゃ倒れてる」「やばい、ほこり臭いです」と利用者が逃げる姿が見られた。

夏休み時期ということもあり、地震発生時、モール内は多くの親子連れで賑わっていたという。

地震当時店内にいた客:
もうみんな一斉にパニックになって、その場にいた人たちはもう全員なんか逃げようとしたりはしてました。

爆発は車が走る道路を両断

大きな揺れの発生から約1時間半が経過し、ほとんどの来店客が避難を終えたとされる午後6時前のことだった。

車のドライブレコーダーの映像には「あっ!爆発したよ…。クレア爆発したよ」と、爆発の瞬間が記録されていた。

クレアとはイオンモール熊本のかつての名称だ。
地域からそう呼ばれ、古くから親しまれてきた施設は、轟音とともに瞬く間に白い煙に包まれた。

当時屋外にいたという現場付近の住民は、爆発の衝撃とその後の状況を次のように話した。

現場付近の住民:
ドカンとかいうよりも、ぼんっという衝撃が。ここは毎年花火大会があるんですけど、比べものにならないくらい揺れと音がひどかったですね。昨日の夕方はサイレンがいっぱい鳴って、救助されているんだなと思っていたんですけど、だんだんそれがなくなっていく。

色とりどりの店舗が立ち並ぶ2階部分は灰色に

爆発から一夜明け、新たに公開された施設内部の映像からは、上空からの映像では分からなかった爆発現場の生々しい状況が浮かび上がった。

新たに自衛隊が撮影したイオンモール内部のドローン映像が公開され、散乱した瓦礫が幾重にも折り重なっている様子が見て取れる。

また、警察庁が公開したイオンモール2階部分の映像からは、天井部分が大きく剥がれ落ち、配管や配線のようなものがあちらこちらで垂れ下がっているのが分かる。

また、テナントの入り口部分では斜めになった柱が今にも崩れ落ちそうな状況だ。

ここは本来吹き抜けとなっている場所で、その両サイドに衣料品店が並ぶ2階部分のいわば中心部。その様相は爆発によって見る影もないほどに一変していた。

ただ、このカメラが180度向きを変えると、建物内に大きな損傷はほとんど見られなかった。

つまり、大きな爆発は建物内の特定のエリアで局所的に起きたと考えられる。

謝罪とお詫びの緊急会見

午後4時半からはイオンの吉田昭夫社長らが熊本市内で記者会見に応じた。

イオン株式会社 取締役 吉田昭夫代表執行役社長:
お亡くなりになられた方々にご冥福を申し上げるとともに、ご遺族の皆さまに深く深くおわび申し上げます。
(「イット!」7月29日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(18枚)