2026年、高知では梅雨明け以降35℃を超える猛暑日が記録され、連日のように「危険な暑さ」が続いている。農作業中の高齢者が搬送されるなど、熱中症のリスクはすぐ身近にある。
高知県内の熱中症搬送件数
2026年5月1日から7月12日までの速報値では、高知県内の熱中症搬送件数は99件にのぼる。死者は出ていないものの、中等症が16件、軽症が73件と、多くの人が体調を崩している。
搬送者を年齢区分別に見ると、高齢者が61人と全体の6割余りを占めている。高齢者は暑さを感じにくく、汗をかきづらいため、自覚がないまま症状が進行しやすいのが特徴である。
熱中症の要因は「温度」だけではない
高知県内での熱中症による救急搬送のうち、「住居」での発生が全体の4割弱を占めている。室内だからと油断せず、エアコンを積極的に活用することが重要である。
県健康対策課の柳本祥子チーフは「湿度」への注意も呼びかける。「熱中症は温度だけでなく、湿度も大きな要因になっている。温湿度計を用いてこまめに確認をする、エアコンを積極的に使うなどしてほしい」と語る。
熱中症を警戒すべき湿度の目安は、室温25℃の場合は75%以上、室温28℃の場合は55%以上である。
子どもは熱中症に“要注意”
特に注意が必要なのが子ども。体温調節機能が未熟であるうえに、身長が低いため、地面からの照り返しによる高温にさらされやすい。保護者は周囲の環境にも十分に配慮する必要がある。
改めて日頃から意識したい熱中症予防のポイントをまとめる。
・涼しい服装を心がける
・日陰を積極的に利用する
・帽子や日傘を活用する
・水分、塩分をこまめに補給する
熱中症の症状が出たときは
では、熱中症が疑われる人がいた場合、どうすればよいのだろうか。
熱中症の症状は、その重症度によって3段階に分かれる。
【重症度1】めまい・立ちくらみ、大量の発汗、こむら返りなど
【重症度2】頭痛・嘔吐・倦怠感など
【重症度3】意識障害・立てない、全身のけいれんなど
重症度1の段階であれば、涼しい場所へ移動して体を冷やし、水分と塩分を補給することで改善が見込める。
しかし、重症度2のような症状が現れたり、すぐ改善しない場合は、迷わず医療機関を受診する必要がある。特に意識障害などがある場合は、ためらわずに救急車を呼ぶことが命を守る鍵となる。
これからレジャーなどで屋外活動が増える時期だが、熱中症には十分に注意して楽しむように心がけよう。
