恐竜王国として知られる福井・勝山市で恐竜化石の第5次発掘調査がスタートした。約1億2000万年前の地層、約7700平方メートルで20年という過去最大・最長の規模で進められる。第1次から第4次までの調査で6種類の新種恐竜が見つかってきたこの地で、研究者たちはさらなる発見に期待を寄せる。
1989年から続く「恐竜王国」の挑戦
恐竜化石の発掘調査は、1989年から勝山市北谷町の地層で第1次から第4次までの調査が行われてきた。その成果として、獣脚類のフクイラプトルや竜脚類のフクイティタンをはじめとする6種類の新種恐竜の化石が発見されている。
今回スタートした第5次発掘調査は、面積約7700平方メートル、期間20年という、いずれも過去最大の面積で最長の期間となる。
調査エリアは、第4次調査でスピノサウルス科や鎧竜類の歯・足跡の化石が見つかった地層の延長部が含まれており、新種発見への期待は高い。
また、調査には県立恐竜博物館の研究員に加え、昨年新設された県立大学の恐竜学部の教授や学生も参加する。
「正体が分かっていない恐竜が3種もいる」
県立恐竜博物館の宮田和周副館長は「6種類ぐらいの恐竜が発見されたが、まだ正体がよく分かっていない恐竜が3種もいていて、それ以外にもいるだろうと言われている。新しい恐竜が見つかると期待している」とした。
第5次調査の初年度となる今年度は、樹木の伐採や整地など発掘現場の準備工事が中心となる。
工事で取り除かれた岩石についても、化石が含まれていないかの調査が並行して実施される。新たな発見にむけ、20年間にわたる長期調査の第一歩がスタートした。

