福井市は、8月の記録的な大雨で出た災害ごみの仮置き場として、森田地区に今年3月に完成したばかりの公園を指定しました。
ただ、災害ごみの搬入に伴う資材などの後片付けや傷んだ芝生の修復が必要になり、現在は公園全体への立ち入りが禁止され、再び市民が利用できるよう戻す作業が続けられています。
田島嘉晃アナウンサー:
「ここは、今年3月にできたばかりの公園です。見た目はきれいなんですが、いま、この芝生で安心して遊ぶことはできません。災害ごみのガラスやくぎが残っている可能性があるためです」
福井市北部の森田地区にある「上野本町グリーンパーク」は、約2万平方メートルの敷地に遊具や芝生広場、遊歩道が整備されています。 完成後、まだ半年もたっていません。
立ち入り禁止となったきっかけは、8月の記録的な大雨です。
住宅が建ち並ぶこの地域でも、大雨による浸水被害で水に浸かった家具や家電など多くの災害ごみが出ました。
福井市は9月1日から、市内3カ所で災害ごみの受け入れを始め、上野本町グリーンパークは1日から6日間、仮置き場として使われました。
では、なぜ完成したばかりの公園だったのか。
福井市は「森田地区では浸水被害が大きく、多くの災害ごみが出ると判断した。被災地に近く、十分な広さがあり、ごみの搬入や搬出がしやすいことなどから、この場所を選んだ」と話します。
ごみはすでに運び出され、15日は芝生の上で、業者が車や重機を入れるために敷かれていた鉄板を一枚ずつ撤去していました。
鉄板の下から現れた芝生は、見た目にも傷みが目立ちます。芝生には、災害ごみから出た木片やガラス片がある可能性があり、市は安全が確認できるまで利用を制限しています。芝生の利用を再開する前に、清掃や芝生の修繕が必要だとしています。
では、いつから遊べるようになるのでしょうか。
福井市は「鉄板の撤去が終わり次第、仮置き場として使った芝生約5000平方メートルを除いて、今週末をめどに遊具など一部の利用を再開する見込み。芝生部分は清掃や修繕が終わるまで利用を制限する」としています。
住民は「普段は100人ぐらいの子供が遊んでいる。子供たちの声が聞こえた方が楽しい。早くしてほしい」と早期の再開を期待しています。
公園全体が再び使えるようになる時期は、まだ決まっていません。
被災した人たちが暮らしを取り戻すための片付けを支えた公園で、今度は子供たちの日常を取り戻すための作業が続いています。
