夏の味覚ナシの盗難被害が各地で相次いでいる。福岡県では「幸水」約200万円分が盗まれ、被害農家は栽培をやめると話す。茨城県では警察と農家が警戒を強化。
盗まれたナシはネットや路上販売などで転売される可能性があり、農家は未熟なナシに注意を呼びかけている。

「泥棒のために作っているようなもの」

みずみずしさがあふれる夏の味覚「ナシ」を狙った盗難被害が相次いでいる。

福岡県でナシ農園を営む佐々木さんは、苦渋の決断を迫られている。

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三功園・佐々木浩喜さん:
もうやめます。ナシはやめることにした。
作っても泥棒のために作ってるようなもんやし。

収穫間近だった人気ブランドのナシ「幸水」が5000個盗まれ、約200万円もの被害を受けたという。

農家の人生を左右してしまうナシ盗難被害。
こうした状況は各地で起きている。

茨城・筑西市では、警察と農家の自警団「農パト隊」が合同パトロールを実施。
ナシ農家に注意を呼び掛けたり、ドローンで空からの警戒に当たった。

実際に盗難被害を経験した農家は、どう備えているのか。

6年前に500個以上のナシが盗まれた茨城・常陸太田市の農家を訪ねた。

果樹園せいよう・堀口剛さん:
ここだけは絶対にとられまいと死守しています。

堀口さんは2週間後に収穫を迎えるナシを守るためパトロールを強化。
さまざまな防犯設備を設置し、盗難に備えていた。

盗まれたナシは、一体どこに流れていくのか。

果樹園せいよう・堀口剛さん:
ネットで売るか、軽トラで売るとか。必ずどこかで転売はしていますね。

ネットや路上販売などで転売されている可能性を指摘した。

こうした中、ナシが大量に出品されているフリマサイトの「メルカリ」は、異例の注意喚起を発表し、出品されたナシが盗品かどうかの確認や疑わしい商品の通報を呼びかけている。

堀口さんは盗品の可能性のある商品について、こう語る。

果樹園せいよう・堀口剛さん:
“あまりにも青すぎる”とか“サイズが小さすぎる”とか、絶対スーパーではこんなの売ってないよねってナシはきっと怪しいです。

(「イット!」7月27日放送より)