特集です。27日のテーマはヤングケアラーです。
こども家庭庁は先週、ヤングケアラー支援プランをまとめました。
「今後取り組むべき施策」として、本人だけでなくケアを必要とする家族の支援という視点が盛り込まれました。
ヤングケアラーとは、本来は大人が担う家族の介護や世話などを、日常的に行っている子どもや若者のことです。
県内でもヤングケアラーの支援につなげていこうと活動している人たちがいます。
宮崎県子ども・若者総合相談センターわかば。子供や若者が何でも無料で相談できる場所です。
(県子ども・若者総合相談センター 假屋健一郎所長)
「相談の多くは人間関係や不登校なんですが、その中でヤングケアラーと関連があるのではないかと思われるケースが多々ありました」
ヤングケアラーは本来、大人が担うような家事や家族の世話、介護などをしている18歳未満の子供のことです。
勉強や部活、友人との時間とひきかえに家族の世話をしていることがあります。
(ヤングケアラーコーディネーター 有嶋誠さん)
「県の行った調査によりますと、県内の小中高校の1クラスに1人くらいはヤングケアラーじゃないかなと思われる調査結果がありまして、現実に私も数名のヤングケアラーの支援にあたっているところです」
わかばでは昨年度から本格的に教育現場だけでなく、介護に携わる人、民生委員なども対象に出前講座を始めました。
(ヤングケアラーコーディネーター 有嶋誠さん)
「たくさんの人がヤングケアラーに気づいて、何とかして子どもらしい生活をしてほしいというのが私たちの願いです」
この日はケアマネジャーなどが参加。家庭の様子を目にする機会が多い特性を生かして支援につなげようと、ヤングケアラーと判断する基準を学んでいきます。
(ケアマネジャー)
「私たちが合法的に家庭内に毎月訪問して気づきやすいこともありますし、他の人につなぐというところでは、私たちの役割としては大きいのかなと思います」
ヤングケアラーを支える活動は若い世代でも…
(宮崎大学1年 鶴輪侑女さん)
「支援する側は活発に取り組んでいっているよなという印象があるんですけど、やっぱり私たちはまだその存在に気づいていない現状があるなと感じています」
ここは宮崎北高校の放送部。
卒業生で大学1年生の鶴輪侑女さんは去年、高校3年生の時にヤングケアラーのラジオドキュメント番組を作り、作品は全国で準優勝となりました。
ドキュメントを制作したきっかけは友人が打ち明けてくれたことでした。
(宮崎大学1年 鶴輪侑女さん)
「Aさんが言うのは、自覚したら余計につらくなったと。自覚しなければ、普通のことだと思ってやっていたけど、ヤングケアラーと自分が知ったことによって他の人はこういうことしてないんだ、自分だけしているんだとつらくなってしまったと言っていて…」
鶴輪さんは、わかばが主催する講演会でヤングケアラーを取材した経験などを発表する予定です。
(宮崎大学1年 鶴輪侑女さん)
「もし自分や自分の周りの人がヤングケアラーというだった場合に自分はどう行動したらいいか、一緒に考えていきたいと思っています」
こども家庭庁が発表したヤングケアラー支援プランでは、本人だけでなく家庭全体を支援対象としてとらえる視点が新たに盛り込まれました。
(ヤングケアラーコーディネーター 有嶋誠さん)
「ヤングケアラーは必ず身近にいます。見つけることは非常に困難ですが、ヤングケアラーに気づいて、声をかけていただく。これが、子どもが子ども時代に子どもらしく学んで、遊んで、将来のことを考える環境を整えることができる支援だと考えています」
