宮崎市のサッカークラブが、防災士を目指す取り組みを始めました。選手たちが防災を学ぶことで、準備することの大切さを知り、それをサッカーに生かしてほしいという狙いです。

5歳から15歳まで、およそ120人が所属する宮崎市のサッカークラブ「NESSO」このチームでは今年から「中学2年生になったら防災士の資格をとる」というルールを作りました。その背景にあるのは、チームの理念です。

(NESSO 横山史剛GM)
「NESSOの考え方として、人間育成を重視している。その一つに『準備9割』という言葉がある。防災において、準備が一番大事」

自身も防災士の資格を持つ、ゼネラルマネージャーの横山さん。災害に備える防災士の勉強を通じて、準備の大切さを知ってもらい、プレーに生かしてほしいというのが狙いです。今年は、中学2年生16人が、防災士を目指します。

(村澤周選手)
「いろんな知識を覚えられるかが少し不安」

(工藤将大選手)
「チームのみんなで受けるというのが楽しみ」

(尾仲恵太朗キャプテン)
「みんなでわからないところだったり、協力して試験合格に向けて勉強できたら」

(NESSO 横山史剛GM)
「一つの目標に向かって取り組むのは、チーム力を高める上ではいい」

7月、選手たちが参加した県の防災士養成研修。基礎知識を学ぶ講座では、防災士制度が阪神・淡路大震災をきっかに作られたことや、事前の防災対策をすることで、被災後の復旧費用を10分の1程度に抑えられることなどが紹介されました。

(講師)
「いま、できることをすべてやっておくということが重要。災害が起きた直後にやれることは限界があるので、一番重要なのはいま」

(早瀬純哉 記者)
「午後からはグループワークが行われていて、各テーブルには架空の地図が置かれています。台風が接近していることを想定し、どのように避難するかなど、実践的に防災を学んでいます」

参加者は、地名や地形から、災害が起こりやすい場所などを予測し、避難経路を導き出しました。また、今と昔の地図を見比べて、災害時に危険な場所を見つける訓練も行いました。

宮崎県内の防災士は今年4月時点で8844人で、小学生から高齢者まで、幅広く資格を取得しています。講師を務めた防災士の矢野さんは、災害時、力仕事や体力をつかう避難支援の担い手として、若い防災士の育成は重要だと話します。

(防災士 矢野周一さん)
「災害に対して興味をもってもらえるようなきっかけとして、若い方が防災士の精神を持って活動ができるような気持ちを作ってくれるのはうれしい」

およそ8時間の講習を終えた選手たち。全員、基礎コースの修了証を貰うことができました。

(村澤周選手)
「地図に実際に危険なところを書き込んで、身近に危険な場所はあるんだなとわかった」

(竹下大夢選手)
「自助と共助を大事にして、生活していくことが良いなと思った。いつもゴールを守っているので、これからもしっかりと人を助けられるようにしていきたい」

選手たちは夏休み中に課題レポートを作成し、救急救命講習を受けた後、11月ごろに資格取得試験に臨みます。

(みんなで)
「頑張って防災士とるぞ!バモス!」

テレビ宮崎
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