7月19日正午頃、静岡県御殿場市で小学生のサッカーの試合中に、グラウンド脇の木が倒れて観戦していた保護者や未就学児など7人が救急搬送された。事故当時、試合は給水タイム中で、現場には20人から30人ほどの観客が集まっていたという。被害が拡大したおそれもあった今回の倒木はなぜ起きたのか。
小学生のサッカーの試合中
木が倒れたのは、御殿場市神山にあるサッカー場「SKピッチ時之栖グラウンド」。倒れたのは、グラウンド脇の斜面に生えていた約18メートルのコナラの木だ。幹の直径は70㎝近くだった。目撃した人などによると、事故当時、グラウンドでは、小学4年生のサッカーの試合がおこなわれていて、倒れた時はちょうど給水タイムで、現場には20人から30人ほどの観客が集まっていたという。
「危ない」との声かけで逃げられた人も
当時現場にいた女性は、倒木に気づいた人がいち早く声をかけたことで、避難できた人がいたと話す。この女性によると、この時グラウンド脇の斜面の一番高いところにいた人が異変に気づき「危ない」と叫んだ。振り返るとメキメキと音がして、木が倒れてきたという。木から離れて被害を免れた人もいたが、背中や手にケガをした人がいたという。警察によると、未就学児から40代まであわせて7人がケガをし、このうち30代の女性が手の指の骨を折る重傷を負った。
倒木の原因はナラ枯れによる根腐れか
24日、樹木医と警察による現場の実況見分がおこなわれた。実況見分の結果、ナラ枯れの被害が起きていることがわかったほか、途中で幹が折れたわけではなく根元が腐ってちぎれていたことがわかった。
調査にあたった日本樹木医会静岡県支部の本間康裕支部長によると、ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシの潜入した穴が複数確認されたという。そして、原因は根が腐って倒れたことだが、ナラ枯れで根を支える組織が傷んで腐りが進んだことなども影響しているという。また、倒れた樹木は、根元が細いものの枝張りは広がっていたということで、「根が腐って木が太くならなかったのでは」と説明した。
また、隣りに生えている樹木もナラ枯れの可能性があるという。全国各地で倒木が相次いでいるが、一般の人が見ても木の状態についての判断は難しいということで、本間支部長は「不安を感じたらそれぞれの市町や地元の樹木医に相談してほしい」と話している。
(テレビ静岡)

