欧米の富裕層をターゲットに、山陰・せとうちの自然や文化を体験する「アドベンチャートラベル」を売り込む招待ツアーに向け、アメリカの業界団体の担当者が島根・鳥取両県内を事前視察しました。
視察に訪れたのは、アメリカの「アドベンチャートラベル」の関係者でつくる団体のアジア担当者、レア・ファカレロさんです。
2026年11月、欧米の旅行会社やメディアを対象にしたモニターツアーを山陰・瀬戸内地方で開催することになり、事前視察のため中国4県を訪れています。
7月3日に奥出雲町を訪れたファカレロさん…「棚田ウォーク」を体験します。
地元の観光協会や政府観光局の担当者が同行。
日本の伝統的農業が作り出した「棚田」の風景を眺めながら周囲を一望できる展望台を目指しました。
レア・ファカレロさん:
景色が美しいです。
今回、招待ツアーが計画されている「アドベンチャートラベル」は、訪問先の地域の自然や文化を体験し、多様な価値観に触れる旅行のスタイルで欧米の富裕層を中心に人気があります。
1回の旅行の滞在期間も長く、市場規模が大きいことから国内でも「付加価値の高い持続的な観光のかたち」として各地で誘致が進められています。
ATTAが公表した最新の市場分析によると、世界のアドベンチャートラベル市場規模は2024年時点で約1兆1600億米ドルに達しています。
ファカレロさんは「アドベンチャートラベル」に関わる業界最大の団体アメリカ・ATTAでアジア地域を担当しています。
レア・ファカレロさん:
外国の人が日本の風景といって思い描くのはこういう風景。それが実際に広がっているのを見て、とてもきれいだと思う。
往復約1.5キロの道のりを歩いたあと用意されたのは「おむすびづくり」の体験。
棚田で取れたコメを自分で握って味わいます。
初めは慣れない手つきですが、地元の人たちに教わりながら上手に形を作れるようになり、おむすびも外国人にとっては、日本の食文化に触れる貴重な体験です。
レア・ファカレロさん:
地方に足を伸ばすことで本当の日本を感じることができるので、そこにすごく意味がある。
おコメがどういうふうに収穫されて、どういうふうに食べられているのかを知ることで、その国の文化を知ることができ、需要があると思う。
この招待ツアーを企画したのは、中国地方でアドベンチャートラベルの開発に取り組むCAT「中国アドベンチャーツーリズム」。
インバウンドを呼び込む切り札として日本海と瀬戸内海、2つの海と中国山地が織りなす多様な魅力を生かした体験ツアーづくりを目指しています。
CAT・広瀬徹理事:
自然を生かし、歴史文化のある山陰というのはアドベンチャートラベルという旅行商品でいうと非常に可能性が高い地域。地域の価値が分かっていただける方に届けてきていただけるようにしたい。
モニターツアーは2026年11月、政府観光局やCATは今回の視察結果を踏まえて魅了あるツアーを提供したいとしています。
