佐賀・基山町の町おこし エミューの羽根でアクセサリー作り

佐賀県基山町で、新たな地域産業として期待され、飼育されている鳥「エミュー」。

「幸せを呼ぶ鳥の羽根」と言われるエミューの羽根を使って、障害者の製作活動と町おこしに取り組む施設がある。

エミューの羽根を使ってアクセサリー作りをしているのは、基山町にある特定非営利活動法人「らいふステージ基山 メヌエット」。

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障害のある人たちの就労支援施設で、現在20人が利用している。

ここでは、アクセサリーや雑貨を製作していて、エミューの羽根を使ったストラップやキーホルダーを作っている。

基山町で2015年から飼育されているオーストラリア原産の鳥「エミュー」。

町おこしを目的に、食用や化粧品などに加工する6次産業化に乗り出し、現在500羽が飼育されている。

エミューの羽根は、1本の根元から2本の羽根が生えていて、2本がくっついた形をしていることから幸運を招く「恋愛のお守り」や「友情の証」として縁起がいいと言われている。

製作は全て手作業…その工程は?

製作は利用者、職員によって全て手作業で行われる。

まず、羽根の土や埃といった汚れを1枚1枚丁寧に洗浄し、しっかり乾いたら商品にする羽根を選別していく。

ーー皆さん、羽根を触っていますが、これは毛並みを見てるんですか?

らいふステージ基山 岩田一生さん:
密集度とか羽根の硬さ。あまりにも柔らかすぎると、毛が抜けたり折れたりする

皮を編み、ビーズ・羽根を取りつけ包装して、ようやく商品の完成。

ふるさと納税の返礼品に登録! 喜びの声も

「障害がある人の活躍をどうしたら知ってもらえるか」、また「町のために何かできないか」と、「福祉でできる町おこし」を企画して約2年。

エミューの羽根ストラップは、10月1日から基山町のふるさと納税の返礼品に登録された。

らいふステージ基山 岩田一生さん:
基山町で何かをしたいとずっと言っているので、役場で(ふるさと納税返礼品にと)話がでたときは、“良かった 嬉しい”という声が出た

細かな作業が多く、初めのうちは上手くできない人もいたが、毎日練習を重ねて精度を上げ、商品化した。

製作する人:
皆さんに喜んでもらって、使ってもらう喜びを考えながら作っている

製作する人:
(製作は)難しいの一言。羽根を使って、皆さんに使ってもらえたらと作っている

完成したストラップやキーホルダーは、町内にある本福寺で縁結びの祈願を受ける。

「幸せを呼ぶ鳥の羽根」は、障害者福祉と基山町に関心を寄せる新たなアイテムとなるかが注目される。

(サガテレビ)

サガテレビ
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