盛岡さんさ踊り(岩手県盛岡市)は、開幕まで3週間を切りました。
参加団体の中には海外にも広めようと、2026年3月にオーストラリアで公演したチームがあります。さんさ踊りにかける思いを取材しました。

盛岡さんさ踊りの本番まで3週間を切った7月12日、「いわてさんさの会☆加藤家」は、盛岡市青山で練習に励んでいました。

「いわてさんさの会☆加藤家」の団体は、様々な人が「加」わったチームで、「家」族のように楽しいさんさ踊りを届けようと、26年前に結成されました。
現在、2歳から60代まで200人以上が所属しています。

あるメンバーは「職場でもない、地域でもない、本当にさんさの好きな人たちだけでやっているところに魅力を感じる」と話します。

この団体を立ち上げたのは、代表を務める千葉公美さん(51)です。8月の本番に向けて指導に熱が入ります。

千葉公美さん
「元気を届けたいので上手に踊るだけじゃなくて、掛け声だったり笑顔だったりしっかり掛け声出していきたい」

そんな千葉さん率いる加藤家にとって、2026年3月、ある特別な機会がありました。オーストラリア西部の都市パースでさんさ踊りの魅力を発信したのです。

さんさの会加藤家は日本文化を紹介するイベント「ジャパンフェスティバル」に招待され、約20人のメンバーがクラウドファンディングで渡航費を募って参加し、合計6ステージで踊りを披露しました。

千葉公美さん
「最初のステ―ジ終わった時にいろんな人たちがやってきて『すごかった』とか『泣きながらみんな見てたよ』とかって言ってくれたり、本当にたくさん声も反応もすごく良かった」

実はパースにもさんさ踊りを愛する人たちがいます。
26年前に岩手を訪れ、さんさ踊りに魅了されたサイモン・ヴァンヤイさんが和太鼓のチームを立ち上げ、練習に励んでいるのです。

この日はサイモンさんのチームと加藤家が共演。
さらに観衆も加わり国境も年齢も越えて、輪踊りを楽しみました。

千葉さんの夫 哲矢さん
「輪踊りした時にいろんな人が入ってきた。その光景は本当に岩手の人に見てほしくて。みんな当たり前のように毎年さんさ踊りやっているけど、こんなに色々な人とつながれるものがあるというのをすごく知ってほしくて」

パースでの公演を終えて帰国した加藤家に、その2カ月後、さらにうれしい出来事がありました。

現地で加藤家のメンバーを迎えてくれたホストファミリーの一つ、ローズさん夫婦が岩手を訪れ、再会を果たしたのです。

デイビッド・ローズさん
「さんさはワンダフル。出会った時から盛岡に来たいと思った」

千葉公美さん
「(ローズさんは)さんさ踊り好きになってくれて一生懸命練習していた。きょうもさんさ踊り見てくれるということで、すごくうれしい」

加藤家は、定期的に雫石町のホテルでさんさ踊りの公演をしていて、この日は海を越えて訪れたローズさん夫婦に対し、感謝と再会の喜びを踊りで伝えました。

範子・ローズさん
「本当に笑顔が素晴らしい、皆さん」

千葉公美さん
「それを喜んで見てくれる人がいるから私たちも幸せ。伝わってるなって」

海外の人たちも魅了するさんさ踊り。今回の交流は加藤家のさんさ踊りにかける思いをより強めています。

12日は、本番に向けて加藤家のトレードマークである「前掛け」が一人一人に配られました。

千葉さんは技術以上に「心を込めて楽しく元気に踊ること」の大切さを伝えます。

メンバーからも「(本番は)みんな楽しくを大事に、あと笑顔を大事に踊りたい」との声が聞かれました。

千葉公美さん
「パースでも本当に大変な中、一体になったのが本当に感動的だったので、色々な人たちが一緒に踊るのを本番で表現できたらなと思う」

より見る人の心に響く盛岡さんさ踊りを届けたい。
そんな思いを胸に加藤家は8月1日に盛岡さんさ踊り本番の舞台に立ちます。

岩手めんこいテレビ
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