鮮度抜群の刺し身や天ぷら、塩辛など様々なメニューで親しまれているスルメイカ。
この庶民の味に今、異変が起きています。
「イット!」が向かったのは、東京都内のすし店「田無漁港直売所」。
水槽に入ったスルメイカを使った活造りが名物です。
価格は仕入れの状況によって変わりますが、この日は1杯3820円。
もはや高級食材です。
その理由が歴史的不漁です。
イカの街として知られる北海道・函館市では、6月1日にスルメイカ漁が解禁されましたが、水揚げがほとんどなく、予定していた初競りが見送られました。
農林水産省によりますと、2000年に約33万トンだったスルメイカの漁獲量は年々減少。
2025年は約2万7000トンと、12分の1ほどに減りました。
水産研究・教育機構 開発調査センターの加藤慶樹さん:
産卵場の海洋環境が適切ではない。海水温や海流の変化が影響している可能性。
そうした中、スルメイカに代わるイカが注目されています。
水産研究・教育機構 開発調査センターの加藤慶樹さん:
スルメイカの代替品としては、アカイカと呼ばれるイカが注目されている。
埼玉県内のスーパーでは、刺し身やすしのセットにアカイカを使っています。
新鮮市場 東本郷店・飯田智成店長:
スルメイカは高くて入りづらい。だったら安定して安いもの。(アカイカは)歯応えもねっとりしていて(味も)普通のイカと変わらない。
アカイカは北太平洋に広く分布するイカで、スルメイカよりも漁獲量が安定していることから安く仕入れることができるといいます。
ただ、使われているすしや刺し身にはアカイカとは表記されておらず、知らずに食べている人も多いようで、スーパーを訪れていた客は「知らないで食べてたのかも。食べておいしかったらまた買う」と話していました。
