大雨への備えについて。県内では12日、気象情報の新たな運用が始まってから初めての「レベル3大雨警報」が最上・庄内の一部地域で発表された。そんななか起きたのが釣り人の水難事故。急な増水に注意が必要。
梅雨真っただ中の県内。
12日午前10時の時点で最上地方の一部で90ミリの大雨が降り、真室川町・最上町には「レベル3大雨警報」が発表された。こうした中…。
舟形町の最上川と最上小国川の合流点で釣りをしていた男性2人から救助の要請があった。
その内容は「鉄砲水で川が急に増水し川岸に戻れなくなった」というもの。
2人は、村山地方に住む30代と20代の男性で、午前5時半ごろからバス釣りをしていたという。
駆けつけた消防の救助隊が中州にとどまるよう2人に指示し、まずロープを張ってヘルメットと救命胴衣を届け身の安全を確保。
水位が下がるのを待って、ロープづたいに救出を試みる計画を立てたが、2時間経っても雨は収まらず、ゴムボートでの救出に切り替え作戦を決行した。
(救助隊)
「ロープ出して出して!」
現場付近を大きな雨雲が通り、土砂降りの雨と濁流が救出を阻む。
(救助隊)
「青のロープ上げろ!」
それでも何とか中州に上陸し、2人をボートに乗せ引き返すが…。
(救助隊)
「ロープ引け! 引け引け」
決死の救出活動は3時間に及び、午前9時24分、2人は無事救助された。
(近所に住む人)
「ここでは過去に3人亡くなっている。危険を知らせる看板も立ててもらっている。大雨警報が出ていて危険はわかっているんだから常識ある行動をとってほしい」
「増水の危険がある中、川で釣りをするのは自殺行為」と憤る漁協関係者。
警察と消防も「川の上流で雨が降った場合、水位が一気に上昇する場合がある。川には絶対に近づかないでほしい」と呼びかけている。
“警戒レベル3”は危険な場所から高齢の人などは避難、それ以外の人も避難の準備や自主的な避難が必要。
<中村気象予報士の解説>
レベル情報にはもちろん注意しなければいけないが、“鉄砲水”の恐ろしさを映像で見てみましょう。
2021年7月の新潟・魚沼市の佐梨川の様子。
濁った水が上流から流れてきて、みるみる水かさが増し、あっという間。
数える間もなく状況が一変する恐ろしさがあります。
雨がほとんど降っていないように見えますが、その場所が荒れていなくても発生しうるのが鉄砲水です。
今回もまさに、上流が大雨でした。
最上川と最上小国川の合流地点で水難事故がありました。
「レベル3大雨警報」が出ていたのは、画面の上の方にあたる最上町。
事故があった舟形町にはレベル2注意報すら出ていなかった。
雨量を比較してみても、最上町の観測点の方が圧倒的に雨量が多い。
降っている雨以上に、上流から流れ込んできた水による増水の影響が大きかったと思います。
川の中で特に危険な場所3つ
1)中州は水位が上昇すると逃げ場所がなくなってしまう
2)川幅が狭くなっている所は急激に水位が急上昇するおそれがある
3)カーブの外側は水の勢いが強くなる
こんな時はすぐ避難
■上流(水が流れてくる方)の空に黒い雲が見えた時
■ゴロゴロと雷が聞こえた時
■雨が降り始めた時
■落ち葉や流木・ごみが流れて来た場合、上流で水位が増している証拠
これらに気をつけ、注意して行動しましょう。
