公園内に生えた、白く大きな傘の毒キノコ。今、都心部で大量発生しているといいます。
その理由を追跡取材しました。
6月末、東京・世田谷区の駒沢公園で撮影されたのは、オオシロカラカサタケに似ている画像。
オオシロカラカサタケは、食べると嘔吐や下痢、場合によっては頭痛や激しい胃腸障害を引き起こす危険な毒キノコです。
東京では2025年も注意が呼びかけられました。
13日、駒沢公園を取材すると、公園内にはオオシロカラカサタケに似ているキノコが残っていました。
東京だけではありません。
このオオシロカラカサタケとみられるキノコが大阪でも大量発生しているというのです。
大阪市西区にある靭公園。
近くにはオフィスやマンションが立ち並ぶエリアにある憩いの場所です。
靱公園統括責任者・多田弘美さん:
むちゃくちゃこれがでかい。おーでかい、こんな大きい。
公園の管理者が除去作業にあたっていたのがオオシロカラカサタケです。
靱公園統括責任者・多田弘美さん:
食べられたらいいけど全部毒やからね。
大阪では過去に、このオオシロカラカサタケによるとみられる食中毒が複数確認されています。
50代の男性は、近くの公園でとったオオシロカラカサタケを調理して食べたところ、約2時間後に嘔吐や腹痛の症状が出たといいます。
毒があると知らずに食べると非常に危険なキノコ。
取材班が少し見て回っただけでも、公園の至る所にオオシロカラカサタケが生えているのが確認できました。
公園の近隣住民も「怖いですよね。なんで生えるんでしょうね、こんな(都会の)真ん中で…」「毒キノコやったんやこれって。どうしたらいいんですかね。どうやって自生したのか気になりますね。どこから菌きたのかとか」と困惑する毒キノコの大量発生。
公園の管理者によりますと、毎年この時期に見られるものの、2026年は特に多く目につくといいます。
この公園だけではありません。
大阪市中心の大阪城公園でもオオシロカラカサタケとみられるキノコが見つかりました。
なぜ街にこの毒キノコが大量に発生しているのでしょうか。
キノコに詳しい近畿大学の白坂憲章教授に現地で確認してもらいました。
近畿大学農学部・白坂憲章教授:
いますね、結構出てますね。街中で出る量は、ここ10年くらいで少しずつ増えてきたといわれている。気候の変動でしょうね。
オオシロカラカサタケはもともと暖かい地域に多いということですが、近年、地球温暖化の影響で、大阪の街の中にある公園や花壇に生えるケースが増えているといいます。
さらに、2026年は雨が多かったことから、大きく育ち、より目につきやすくなっているとみられています。
近畿大学農学部・白坂憲章教授:
空梅雨という感じで全然雨が降らなかった、ここ数年。今年すごく雨が多かったので、目立った感じで出てくるのかなという気はします。(Q.完全に除去することはできない?)無理でしょうね。
根絶は難しいという危険な毒キノコ。
その大量発生を受け、大阪府は次のように呼びかけています。
大阪府 食の安全推進課 監視指導グループ 統括主査・安井宏幸氏:
食用のキノコと確実に判断できないキノコは、絶対に採らない・食べない・売らない・人にあげないでください。
気候変動の影響で、これまでには見られなかった場所で大量発生している毒キノコ。
根絶が難しい状況を受け、私たち一人一人が注意を心がける必要がありそうです。
