12日、約11カ月ぶりに運行を再開したJR肥薩線の隼人ー吉松間。

13日からは列車による通勤や通学も本格的に始まるなど、地元は運行再開に沸いています。

12日から13日朝の動きを取材しました。

13日朝早く、鹿児島県湧水町のJR肥薩線、吉松駅です。

ここから鹿児島県姶良市や霧島市に向かう高校生たちは、約11カ月にわたって代替バスなどでの通学を余儀なくされていました。

肥薩線の再開に伴い、これからは通学時間が短くなり、便数も増えるとあって、生徒たちからは喜びの声が聞かれました。

霧島市に向かう生徒
「ちょっと早く学校に着きそうなのでいいと思います」

姶良市に向かう生徒
「代行バスの時は行きと帰りしかなかったけれど、再開すると昼の時間もあるから結構便利になる」

初めての列車通学
「1年生です。電車通学は初めて。今まで徒歩や車から見ていた景色を電車から見られるの楽しみ」

一方、こちらは午前7時ごろの霧島温泉駅です。

こちらでも駅を利用する生徒から列車通学の再開を喜ぶ声が聞かれました。

隼人に向かう生徒
「バス(通学)は1時間かかるけれど、電車は30分で着くので本当にうれしい」

午前7時半すぎの通学ラッシュ時には、最寄りの霧島高校の生徒たちで、駅前はさらににぎわいを見せていました。

霧島高校の生徒
「(朝起きる時間が)遅くなって快適」
「バスだとみんな窮屈で座っていたがきょうはのびのび座れていて(良かった)」

不通の期間中も駅の花壇や掃除などを続けてきたという霧島高校の生徒たち。

校長も、13日の肥薩線の再開を駅で見守っていました。

県立霧島高校・横山謙二校長
「どんな表情で電車を降りてくるのか楽しみにしている」

肥薩線が再開するのに携わった方々
「(肥薩線の再開は)感謝ですね。(生徒たちは)1年間の苦労を糧にして頑張ってほしい。(生徒たちは)1年間の苦労を糧に頑張ってほしい」

もちろん、地域の住民にとっても13日の再開は待ちわびていたものだったようです。

地域住民
「やっぱりうれしいですよね。やっと日常が戻ってきたという感じ。生徒さんたちが植えた花だから、この暑さに負けないよう、花みたいに頑張って花を咲かせてほしい。(再開は)肥薩線の存在の価値をもう一回見直すいい機会になって、お客さまが(肥薩線に)乗りに霧島まで来るいい機会になれば」

2025年8月、大雨により日当山-表木山の間で線路の土台が崩壊したJR肥薩線。

線路が宙に浮き、本当に復旧できるのか、不安になるほどでした。

こちらは12日、視聴者が車内で撮影した復旧現場付近の映像です。

画面左側に水を流すために設けられた新たな水路が確認できます。

列車も新たに築かれた土台の上をスムーズに通過し、復旧工事が無事に終わったことが確認できました。

ところで、12日の運行再開に住民たちがひときわ大きな喜びを見せていた駅があります。

旧国鉄時代は「機関区」と呼ばれる拠点施設があった吉松駅です。

12日は列車で訪れた鉄道ファンとともに運行再開を祝う姿がみられました。

地元住民
Q.やっぱりうれしい?
「うれしいです。鹿児島中央に行く時使います」

鉄道ファン
「景色も良かったし、列車の振動が良かった」
「本当にこの日を待ち望んでいたので最高でした」

地元住民
Q.うれしいですか?
「もちろんです。だってこれからようやくスタートですから。まだまだこれからすることがたくさんあるので」

このように運行再開を喜ぶ一方で、吉松駅周辺の住民にとって気がかりなのは2020年7月から不通が続く肥薩線の吉松-八代間です。

吉松~隼人間が無事に復旧した一方で、人吉方面の踏み切りは線路が見えないほど荒れ果てた状態となっています。

吉松駅にはこんな横断幕が掲げられています。

「肥薩線(山線)の早期着工復旧は私たちの切なる願い」

肥薩線の本当の意味での復興に向けて、地域を挙げた取り組みが続きそうです。

鹿児島テレビ
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