2026年6月、コンビニ大手セブンイレブンが「海苔なしおにぎり」を発売しました。
海苔を省き、パッケージもシンプルに変更することでコストダウンを実現。
さらにスーパーのイオンでは去年から「具材なし焼きそば」を販売し、予想の10倍も売れるヒット商品になったといいます。
物価高の時代に何かを「削る」ことで生まれる新しいグルメ。
関西の街にも、そんな「○○なしグルメ」を提供するお店があると聞き、「newsランナー」の秦令欧奈アナウンサーが直撃取材に向かいました。
■1杯400円 神戸市の「○○なしラーメン」
まずやってきたのは、神戸市灘区にある「らーめん笑顔」です。
お店の人気メニューは、鶏ガラで取ったシンプルな醤油ラーメン650円と、わずか400円の焼き飯。
物価高のこのご時世、すでに十分すぎるほど激安です。
注文してから間もなく、ラーメンが出てきました。スープと麺だけ。チャーシューもなし、もやしもなし、メンマもなし。
そう、「具なしラーメン」がなんと1杯400円で提供されているのです!
■「具がないからこそ分かる」ラーメンの味
【秦令欧奈アナウンサー】「ちょっと寂しいような気もしますけどね」
一口すすった秦アナ、表情がぱっと変わりました。
【秦令欧奈アナウンサー】「具がないからこそ、麺とスープに集中できるような気がしました」
もちろん具ありの方が人気ですが、ラーメン好きの玄人には具なしを好む人もいて、1日で10杯ほど売れるそうです。
塾に通う小・中・高生を応援する「学生応援チケット」も用意されていて、2000円で400円のラーメンが6杯分食べられるお得な仕組みになっています。
ラーメンの具はないけれど…「スープに自信と、笑顔あり!」
■規格外でも味は一級品!大阪・北区の「訳ありパン」自販機
続いては大阪市北区へ。秦アナが見つけたのは、路上に置かれた不思議な装置でした。
【秦令欧奈アナウンサー】「珍しい自販機ですかね。自販機というよりは、ロッカーのようなものにパンが入っていて売られている。」
ここは関西に19店舗を展開する「A-1ベーカリー」の本社工場。
規格外になってしまったパンを袋詰めにして、毎朝このロッカーに補充。1袋200円で販売しているのです。
■袋の中には4種類、7つものパンが!
秦アナも自腹で1袋購入。袋の中には4種類、7つものパンが入っており、まだ発売前の試作段階のドーナツまで。その総額はおよそ820円分でした。
担当者によると、1日に約100個、売り上げにして約2万円がこのロッカー1台から生まれているそうです。
訳ありだけど…「味に問題なし!」
■創業70年の老舗が守り続ける「タコなしたこ焼き」
大阪市西成区にある、創業から約70年の老舗「一富久」。
運ばれてきたのは、見た目は普通のたこ焼き。しかし秦アナが箸を入れてみると…。
【秦令欧奈アナウンサー】「タコなし、たこ焼きってことですか?」
ネギと紅生姜だけが入ったこの「タコなしたこ焼き」は、なんと14個で650円。
始まりは20年以上も前のこと。タコを食べられない子どもや、タコアレルギーの方のために作ったのがきっかけだったそうです。
1日の注文は4〜5人分とそれほど多くはありませんが、こだわりの出汁を混ぜた生地には自信があるため、タコなしでもしっかりおいしく味わえるのだとか。
さらに100円でおすましを注文すれば、明石焼き風にも楽しめます。秦アナも早速試してみました。
【秦令欧奈アナウンサー】「出汁のダブルパンチでめちゃくちゃおいしい!ダブルで出汁を感じられます」
タコはないけれど…「生地に自信あり!」
■「なし」の中には、それぞれの「こだわり」と「思い」が
物価高が続く今、何かを「削る」ことで生まれる新しいグルメ。
しかしこの3店を取材して感じたのは、単に「節約」しているのではないということです。
スープに徹底的にこだわる神戸のラーメン店、規格外でも味は本物のパン工場直売、そして子どもたちのために守り続けてきた大阪の老舗店。
「なし」の中には、それぞれの「こだわり」と「思い」がぎっしり詰まっていました。
物価高の波に揺れるこの時代、こんな「○○なしグルメ」を選択肢の一つとして試してみてはいかがでしょうか?
(関西テレビ「newsランナー」 2026年7月10日放送)
