2026年2月の相撲世界大会で3位に輝いた、福島県南相馬市の中学生・草野珠穂さん。パワーの源は「自分への厳しさ」と「家族の支え」だという。
福島県大会で優勝を果たしても現状に甘んじることなく、真っ直ぐに「世界一」の座を見据える彼女の強さの秘密を紐解く。

■福島の相撲競技をけん引する中学生
力士のタマゴたちの意地がぶつかり合う、福島県福島市の相撲場で6月に行われたのは、小・中学生が頂点を競う相撲の福島県大会。

「いけるよ!前だ前!」
大きな声で仲間を応援する草野珠穂(くさのみみ)さんは、福島県内の相撲競技をけん引する中学生の一人。
「女子相撲の競技人口もどんどん増えていっているので、もっと増えてオリンピック競技にもできたらいいと思います」と草野さんはいう。

■きっかけは…賞品につられて
福島県南相馬市の中学校に通う草野さん。素顔は普通の中学2年生だが、相撲の話を振られると…
草野さん「得意なのは総合とか学活とかですね」
男子生徒「相撲だろ」
草野さん「じゃあ相撲取るか、おー」

草野さんが相撲の世界に足を踏み入れたのは小学5年生の時だった。
きっかけは「賞品につられて」だったが、その腕前はめきめき上達。練習では男子相手にひけをとらない。
正心館原ノ町相撲道場の青田芳文代表は「草野さんは地の力が強くて、まわしを取るとパワーがある。それを活かした相撲をとらせるようにしている」と語る。

■“自分への厳しさ”が強さの源
2026年2月に東京都で開催された世界大会では、年上の選手や海外の選手も活躍するなか3位に輝いた。
しかし「うれしい気持ちもあったけど、悔しい気持ちの方が大きくて、大会終わったあともずっと泣いていました」という草野さん。パワーの源は「自分への厳しさ」だ。

決して順風満帆だった訳ではなく「なかなか結果が出なくて。なんかイヤになっちゃって正直。何かを理由にして、ズルをして休んでいたこともありました」と語る。

■日課の「相撲ノート」と家族の支え
「相撲ノート」で良かった所も悪かった所も振り返り、明日につなげることが草野さんの日課だという。そして家族の支えも、草野さんのパワーにつながっている。
カキフライにイカフライ、豚肉のみぞれ煮に焼き鯖と、愛情てんこ盛りの夕食は父・光洋さんが準備。父・光洋さんは「練習では心は鬼にして、その分帰ってきていっぱい食べてもらえるように」と話す。
草野さんが挑む「軽重量級」は、65キロから75キロの選手が戦うクラスで、体重の管理や食事も大切なトレーニングの一環だ。

そして臨んだ福島県大会。草野さんは出場したクラスで優勝し、東北大会への切符をつかみ取った。
「優勝できては良かったけど、勝ち方が汚かったり、そういう改善点も見られた。目標はやっぱ世界一になることです」

目の前の勝利には満足しない!待ったなしの全力相撲で、小さな力士が世界の頂を目指している。

福島テレビ
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